Go to contents

4年ぶりの演劇舞台に立つ働くママ蘇有珍「夫は脚本のことばかり褒めてますよ」

4年ぶりの演劇舞台に立つ働くママ蘇有珍「夫は脚本のことばかり褒めてますよ」

Posted December. 06, 2016 08:42,   

Updated December. 06, 2016 08:43

한국어
女優の蘇有珍(ソ・ユジン=35)が4年ぶりに演劇の舞台に立つ。張鎭(チャン・ジン)監督が脚本や演出を手掛けた「花の秘密」を通してだ。女優の裵宗玉(べ・ジョンオク)やイ・チョンアなどと一緒に出演する「花の秘密」は、絶えず観客を笑わせるコメディ劇。イタリア北西部の田舎町「ビラペロサ」に暮らす4人のおばさんが、保険金のために、それぞれ自分の夫に変装したことで起きるハプニングを描いた。蘇有珍は、 4人の主人公のうち「美貌」を担当する一風変わったおばさんのモニカ役を演じる。

テレビドラマ「子供が5人」が終わってから1か月後のことだ。氏は、「張鎭監督のファンだが、キャスティングの提案を受け、あまりにもやりたくなり、休みもいれずに出演を決めた」と話した。働くママとして、次々と作品を選べたのは、家族の応援が大きかった。先月29日、「花の秘密」の初公演の日。舞台には蘇有珍が、客席には氏の夫であり、料理研究家でもある白鍾元(ぺク・ジョンウォン)氏(50)が席を見守っていた。

2日、公演会場で会った蘇有珍について、「夫の目からは『愛』が溢れ、(あなたに対し)愛らしい視線を送っていた」と声をかけると、「私が舞台に立っているのを、夫はその日初めて見たからでしょう」と笑った。

「2012年、ミュージカル『キム・ジョンウク探し』に出演した時は、夫と交際を始めたばかりでした。付き合ったばかりの時は、お互いに敬語を使いましたよ。舞台に立った自分の姿を見せたいと思って何度も招待したが、夫は、『恥ずかしくて、舞台に立っているあなたの姿をきちんと見ることができない』と、招待を断りましたね』

妻の舞台での演技を初めて見た夫の評価はどうだったろうか。「私の演技より、張鎭監督の脚本のほうが本当に面白くて、感嘆してましたよ」

この作品の白眉は、蘇有珍や裵宗玉など役者の男装演技だ。蘇有珍は、「気位の高いことで知られている裵宗玉先輩が、自ら率先して崩れる演技や扮装を引き受けてくれている」と言い、「かえって公演事務所の方から、『扮装をそこまでしなくても』と引き止めるほどだ」と話した。氏は最近の時局のせいで笑えることもあまりない世の中だが、この作品で存分に笑わせてあげたいと自信を示した。

蘇有珍は結婚して2児の母親になった後、おばさん層のファンたちが増えるなど、かえってファン層が厚くなっている。キャラクターの幅も広くなった。ためらわずにおばさんキャラクターを選ぶことができるからだ。「長男を産んだ時は、女優としての悩みも多くありましたね。もはや世間の人たちは、自分をきれいな女主人公には受け止めてくれないだろうと思ったからです。ところが、2番目の子供を産んでから、気を引き締めました。今の私が最も自信を持って演じれる役は、ほかならぬおばさんキャラクターですから」

「国民の料理先生」と呼ばれている夫に劣らぬほど、ファンの間で蘇有珍の「レシピ」も人気となっている。ソーシャルネットワークサービス(SNS)を通じて様々な料理法を紹介し、ファンとコミュニケーションを図っている。特に、長男を産んでから、離乳食の料理本を出したこともある。

「母親や妻、女優としてベストを尽くしたいと思います。今の自分の姿をありのまま認め、自然に年取っていく女優になりたいと思います」

「花の秘密」は来年2月5日まで、ソウル大学路(テハクロ)にあるテミョン文化工場1館のヴィヴァルディパークホールで。入場料は3万5000~5万5000ウォン。お問い合わせは1544-1555まで。



金正恩 kimje@donga.com