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「輸出孝行」のタバコ、今年で7億ドルを初達成

「輸出孝行」のタバコ、今年で7億ドルを初達成

Posted December. 02, 2016 08:29,   

Updated December. 02, 2016 08:31

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KT&Gが今年初めて、輸出7億ドル(約8260億ウォン)を達成する見通しだ。海外法人の売上高まで合計すれば、その金額はさらに増えることになる。グローバルタバコ市場の規模が徐々に減っている中、ロシアや中東などの海外市場を積極的に攻略し、タバコを「輸出孝行」品目に生まれ変わらせたのだ。

タバコは、国内農林畜産食品品目のうち、最も多く輸出される品目だ。韓国農水産食品流通公社によると、昨年、たばこの輸出額は8億8680万ドル(約1兆464億ウォン)で、農林畜産食品の総輸出額の14.5%を占めた。年明けから先月20日までの輸出額は8億8240万ドル(約1兆412億ウォン)で、輸出品目トップの座を固めている。

KT&Gの海外市場攻略は生易しいものではなかった。2003年、米フィリップモリスや英BAT、日本のJTIの3社が寡占している世界たばこ市場に第一歩を踏み出したが、2700億ウォンほどの収益に止まった。グローバル企業各社の主力商品となっている直径7.8ミリ前後のレギュラー型タバコで勝負しようとしたためだ。

KT&Gは戦略を見直した。戦略のコアは「ニッチ市場攻略」や「ブランド価値の強化」だった。まず、グローバル企業各社の主力製品群を避けて、厚さ5.4ミリ前後の超スリム型タバコ「エッセ」を打ち出して、市場を開拓した。

この戦略が功を奏した。昨年、KT&Gの海外市場での販売量(465億本)が初めて国内販売量(406億本)を上回った。現在は世界の超スリム型製品の3分の1をエッセが占めている。KT&Gマーケティング本部のイム・ワンソブ・ブランド室長は、「KT&Gは、輸出で毎年7000億ウォン以上の外貨を獲得している企業だ」とし、「攻撃的投資を通じて、グローバルトップ3のタバコ企業に生まれ変わることになるだろう」と強調した。



朴晟鎭 psjin@donga.com