「ゴルフ皇帝」タイガー・ウッズ(39=米国)が「ハロー、ワールド」という言葉とともに登場した1996年は、米国プロスポーツの歴史で重要な年だ。「永遠なキャプテン」デレク・ジーター(42=元ニューヨーク・ヤンキース)は同年、メジャーリーグ・アメリカンリーグ新人王に輝いた。NBA(米プロバスケットボール協会)のスター、コービー・ブライアント(38)がロサンゼルス・レイカーズに入団した年でもある。
それから正確に20年後、ゴルフと野球で一時代を風靡したスーパースター、ウッズとジーターがゴルフ場で会った。AP通信は29日、「ウッズとジーターがバハマのアルバニーゴルフ場で9ホールをラウンドした」と配信した。このラウンドでジーターのヤンキース時代の同僚だったティノ・マルティネスとリオデジャネイロ五輪男子ゴルフ金メダリストのジャスティン・ローズ(イングランド)も参加した。
最終スコアは不明だが、ウッズはラウンドを終えた後、ジーターの実力を高く評価した。ウッズは、「野球選手としてプレーしたとき、ジーターは一度もゴルフクラブを握らなかった。引退した今はゴルフの魅力に嵌っている。集中してボールを打つスタイルで、分析的でもある。自分に技術的な質問もたくさんした」と話した。ジーターは、ゴルフ入門2年でハンディー10を記録している。短所があるとすれば思ったよりボールが遠くまで飛ぶことだ。
ジーターと楽しい時間を過ごしたウッズは、「一時代が終わろうとしている」と話した。ヤンキースで20年間プレーしたジーターは2014シーズン終了後に引退した。ブライアントも20シーズンを終えて、今年コートを去った。ウッズは、「競技は違うが、私たちはいつもお互いを見守りながら良いところを見習おうとした。黄金時代を通して、多くの優勝を果たすことができた。自分が自分の道を歩んでいるとき、彼らは彼らの道を歩んでいた」とも振り返った。そして、笑みを浮かべて付け加えた。「それでも、自分はまだプレーしているじゃないか」。
昨年8月、ウィンダム選手権後に腰の手術を受けたウッズは1日に開幕するヒーロー・ワールドチャレンジを通じて約14ヵ月ぶりにフィールドに復帰する。
イ・ホンジェ記者 uni@donga.com