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北朝鮮核問題、新たなアプローチが必要

Posted November. 18, 2016 09:10,   

Updated November. 18, 2016 09:11

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「北朝鮮の核問題解決に向けた6者協議もし北朝鮮制裁もしたが、何も変わっていない。新しい形態のアプローチが必要ではないか。北朝鮮の核など韓半島問題の究極的な解決策は(南北間)『合併(merge)』に進まなければならないのではないか」

米国のドナルド・トランプ政府の初代国務長官候補に名前が挙がっているジョン・ボルトン元国連米国大使は16日(現地時間)、ワシントンのアメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)で、訪米中の韓国議員に会ってこのように話した。

ボルトン氏は同日、与党セヌリ党の鄭柄国(チョン・ビョングク)、羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)、野党「共に民主党」の金富謙(キム・ブギョム)、「国民の党」の鄭東泳(チョン・ドンヨン)、趙培淑(チョ・べスク)議員で構成された「国会北東アジア平和協力議員外交団」と北朝鮮核問題の解決策を議論し、「結局、統一が韓半島問題の究極的な解決策」という認識を示した。議員たちは「統一を『ユニフィケーション(unification)』ではなく企業の買収(M&A)の時に使う合併(merge)と表現したことが特異に感じられた」と伝えた。同席した安豪栄(アン・ホヨン)駐米大使は、「統一が同等な2つの主体間の結合であることを強調するため『合併』という単語を使ったようだ」と話した。

ワシントンとニューヨークの外交消息筋は、「対北強硬派のボルトン氏の指向を見ると『韓国による吸収合併(吸収統一)』を意味したと見るのが合っている」と解釈した。ボルトン氏が新政府の国務長官になる場合、北朝鮮の核問題解決に向けて「北朝鮮体制転換」や吸収統一といった大きな構図の新たなアプローチが図られる可能性があるということだ。

このような解釈は、ボルトン氏が同日、「北朝鮮への先制攻撃もなく米朝対話もない」という考えを示したことと相通じる。ボルトン氏は、「米国が北朝鮮問題において武力を使用することは絶対ない。北朝鮮への先制攻撃によって韓国がどれほど多くの代価を支払うか分かっている。(先制攻撃の)可能性はゼロだ」と強調した。米朝対話の可能性についても、「個人的にそこ(対話テーブル)に座るつもりはない」と線を引いた。ボルトン氏は、「北朝鮮の核とミサイル問題は米国内で最も憂慮する問題に浮上している」とし、「北朝鮮の攻撃に徹底的に備えなければならない」と強調した。

ニューヨーク=プ・ヒョングォン特派員 ワシントン=イ・スンホン特派員



ニューヨーク=プ・ヒョングォン特派員 ワシントン=イ・スンホン特派員 bookum90@donga.com · ddr@donga.com