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出口を見出せない「無能な」与野党

Posted November. 16, 2016 08:31,   

Updated November. 16, 2016 08:34

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国政マヒの大混乱の中、与党は無気力、野党は無責任を露呈している。国家非常事態の出口を見出さなければならない政界が、無秩序と混沌で国政不安を拡大させている。

野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表は15日午後、国会で緊急記者会見を行い、「大統領が無条件で退陣を宣言するまで、私は国民と共に全国的な退陣運動に立ち上がる」と宣言した。自分が主張してきた挙国中立内閣の構成を事実上撤回したのだ。

前日、朴槿恵(パク・クンへ)大統領との単独会談を提案し、自ら撤回して混乱だけを煽った「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)代表も同日、フェイスブックに「野党3党と市民社会が膝を突き合わせて力を結集するための非常事態機構の構成に努める。大統領を早く退陣させる運動に拍車をかける」と文氏と歩調を合わせた。朴大統領と政治的解決策を摸索するのではなく、大統領の即時退陣に向けた場外闘争に野党の力を総動員するということだ。

与党セヌリ党は直ちに反発した。鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表は、「文氏の『重大宣言』は軽薄だ」とし、「国家指導者に相応しい責任感と代案の提示、国民統合のどれも見当たらない」と批判した。

しかし、「100万ろうそくデモの民心」の直撃弾を受けたセヌリ党は、すでに各自生き残りの道を図っている。強硬一辺倒の野党を交渉のテーブルに引き込む動力を失ったわけだ。同日、李貞鉉(イ・ジョンヒョン)代表が要請した当選3回議員懇談会には、安商守(アン・サンス)議員ただ1人だけが参加した。党代表の地位失墜が端的にあらわれた。

李代表は記者団に会って、党内の潜在的大統領選候補に向かって、「支持率が10%を超える前は大統領選候補という話をすべきでない。セヌリ党の顔に泥を塗ってはならない」と強く批判した。金武星(キム・ムソン)前代表など潜在的大統領選候補は同日、李代表の即時辞任と党解体を主張する別途の党内の会である非常事態委員会代表者会議に名前を上げた。主流の親朴(親朴槿恵)系と非主流が全面戦争に入ったのだ。与党では内紛が激しくなり、野党では強硬路線が主導権を握って「秩序ある国政収拾」とは程遠いという観測が流れている。



李宰明 egija@donga.com · 閔東龍 mindy@donga.com