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(12)[社説]在韓米軍家族の待避訓練、先制攻撃の準備

(12)[社説]在韓米軍家族の待避訓練、先制攻撃の準備

Posted November. 09, 2016 10:04,   

Updated November. 09, 2016 10:05

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有事の際、米国が韓国内の米国人民間人を日本の米軍基地に待避させる訓練を3日まで4日間実施していたことが分かった。非戦闘要員の待避訓練は毎年するが、実際に在韓米軍の家族数十人が米軍の輸送機に乗って韓半島の外に待避したのは7年ぶり。国防部は、「1996年から例年実施されてきた」とし、現状況と結びつけることは適切でないと強調した。しかし、米国で北朝鮮に対する先制攻撃が公然と提起された中で、異例にも民間人の退避訓練が行われたことは普通ではない。

1994年6月に北朝鮮核危機が高まった時も、米国は極秘裏に北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設に対する爆撃を準備し、このような訓練を実施したことがある。当時、北朝鮮が核不拡散条約(NPT)脱退と寧辺核施設の稼動、使用済み核燃料棒の抽出をすると、米国は6月16日を「北爆Dデイ」とし、在韓米国人の退避方針をジェームズ・レイニー駐韓米国大使を通じて大統領府に通知した。

その時始めて事態の深刻さを知った金泳三(キム・ヨンサム)大統領(当時)は、ビル・クリントン大統領と電話で会談し、全面戦争の勃発を憂慮して寧辺爆撃に強く反対した。ジミー・カーター元大統領が北朝鮮を訪れて金日成(キム・イルソン)主席に会い、米朝当局者の接触の末、1994年10月に北朝鮮の核施設凍結と米朝関係の正常化などを約束した米朝枠組み合意が結ばれたが、今北朝鮮は5回目の核実験をし、米本土まで脅かしている。

韓半島では、韓国と米国の空軍が史上初めて「仮想敵」の指揮部を攻撃する訓練を行っている。米国家安全保障局(NSA)のマイケル・ロージャス長官が極秘裏に訪韓し、国防部、国家情報院の関係者に会ったという報道もある。崔順実(チェ・スンシル)ゲートに隠れているだけで北朝鮮の核危機は依然として危険だ。米大統領選の勝者が今日分かれば、次期政権の北朝鮮政策の方向も分かるだろう。誰になっても軍事的解決策を排除できないため、韓国も決して警戒心を解いてはならない。



한기흥기자 ハン・ギフン記者 eligius@donga.com