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「今月は予約でいっぱい」 電話が殺到したミシュラン飲食店

「今月は予約でいっぱい」 電話が殺到したミシュラン飲食店

Posted November. 09, 2016 10:04,   

Updated November. 09, 2016 10:06

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「その日はすでに予約でいっぱいです」

絶えず電話のベルが鳴り響いた。8日に訪れたカンジャンケジャン(カニのしょうゆ漬け)専門店「クンギワジブ」(大きな瓦屋という意)の関係者は、「ミシュランの星が付けられたことが伝えられた後、お問い合わせの電話が殺到している」と話した。

世界最高権威の飲食店評価・紹介書「ミシュランガイド、ソウル2017」の発表から一日が過ぎた8日。選ばれた24の飲食店は、殺到する客や問い合わせの電話で満面に笑みを浮かべている。これらの飲食店に電話をかけても、その大半は通話中である場合が多い。

精進料理専門店「バルウ供養」の関係者は、「ミシュランガイドに選ばれる前も、お昼の時はほぼすべての座席が埋まった。ただ、問い合わせの電話は普段より2、3倍は多いような気がする」と話した。ほかの飲食店もおなじだ。韓国料理展「コッカン」(2つ星)も、「予約が2倍以上増えた。すでに11月はお昼や夕食予約がほぼ終わっている」と明らかにした。

これらの飲食店は楽しい悲鳴を上げているが、常連客は残念でならない。クンギワジブを訪れたパク・ギソブ氏は、「よく利用した飲食店だ。ミシュランガイドに選ばれたため、これからはなかなか食べられないような気がして残念だ」と話した。韓国料理店「プム(一つ星)」の関係者は、「これからはさらに客が詰めかけてくるものと思われるだけに、常連客らは一足先に今週中に予約している」と耳打ちした。

ミシュランに選ばれた飲食店が発表されたものの、「絵に描いた餅だ」という空気もある。「チンジン」(一つ星、最低7000ウォン)や「ハモ」(一つ星、最低8000ウォン)、クンギワジブ(最低2万2000ウォン)などを除けば、大半の飲食店が5万〜34万ウォンまでと、価格が馬鹿にならない。ネット上料理コミュニティなどでは、「おいしい料理を推薦すると主張しているが、結局高い料理がうまい料理だという認識だけを与えている。トッポッキやスンデ(豚の腸詰)などの庶民料理がないことが残念だ」という反応だ。



김동욱 キム・ドンウク記者 creating@donga.com