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韓米連合司令官、「THAAD、8~10ヵ月内に韓国配備」

韓米連合司令官、「THAAD、8~10ヵ月内に韓国配備」

Posted November. 05, 2016 08:05,   

Updated November. 05, 2016 08:10

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ヴィンセント・ブルックス韓米連合司令官兼在韓米軍司令官(大将)は4日、高高度防衛ミサイル(THAAD)砲台が8~10ヵ月中に在韓米軍に配備されると明らかにした。

 

ブルックス司令官は同日、ソウルのコリアナホテルで陸軍協会主催で開かれた朝食講演会で、「THAAD砲台の韓国での展開は、韓米同盟レベルの決心であり強い意志で推進する」としてこのように話した。北朝鮮の核・ミサイル脅威に対抗して早ければ来年7月にもTHAAD砲台の配備を完了する考えを示した。


先月ワシントンで開かれた韓米外交・国防相(2+2)会議で、両国はTHAADをできるだけ早く韓国に配備することを明らかにした。このため、9月末にTHAAD配備地域に決定された慶尚北道星州郡草田面(キョンサンプクト・ソンジュグン・チョジョンミョン)のロッテスカイヒル星州カントリークラブに対する軍当局の敷地購入や造成作業などが加速するものとみえる。


またブルックス司令官は、最近、李淳鎮(イ・スンジン)合同参謀議長とグアム米軍基地のTHAAD砲台を見学したことに触れ、「韓国のTHAAD砲台はグアム砲台(基地)より大きな規模になるだろう」と話した。

在韓米軍の在来式軍事力の増強計画も明らかにした。ブルックス司令官は、「韓国に駐留する在韓米軍のアパッチ攻撃ヘリの数を2倍に増やす予定だ」とし、「韓国軍が保有するアパッチ・ガーディアン(AH64E)戦力と同規模になるだろう」と説明した。


在韓米軍は2000年代初めまで、米第2師団の配下にアパッチヘリ3個大隊を配備したが、2004年と2009年に1個大隊ずつ撤収し、現在は1個大隊(約20機)だけ運用している。米軍当局はその後、米本土と海外米軍基地のF15、F16戦闘機などを韓国に循環配備して戦力の空白を埋めた。軍関係者は、「有事の際、北朝鮮の戦車や自走砲など大規模な機甲戦力を除去し、北朝鮮の空気浮揚艇の北西島嶼への奇襲侵入を阻止するための軍事的措置を強化するということだ」と説明した。


北朝鮮の核の脅威に対抗した戦術核の在韓米軍再配備については否定的な見解を示した。ブルックス司令官は、「核兵器の韓半島配備は状況をさらに複雑にさせる」とし、「韓米両国の韓半島非核化の意志を危険にさらす恐れがある」と強調した。また、「核兵器の韓半島の展開がなくても、(有事の際)米国の対韓拡大抑止能力をうまく適用するようにする」とし、「(出動)命令が下れば、直ちに拡大抑止戦力を韓半島に展開する」と話した。米国の拡大抑止に対する韓国社会の一部の不信感を払拭し、「対北核対応論」の拡散を防ぐための発言とみえる。


ユン・サンホ軍事専門記者 ysh1005@donga.com