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[オピニオン]4年間の沈黙を破った田麗玉氏

[オピニオン]4年間の沈黙を破った田麗玉氏

Posted October. 31, 2016 08:58,   

Updated October. 31, 2016 08:58

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田麗玉(チョン・ヨオク)元ハンナラ党議員が、29日付の朝鮮(チョソン)日報とのインタビューと投稿を通じて、「私がハンナラ党報道官を務めていた時も、朴槿恵(パク・クンヘ)代表の演説文がどこかに行って来たら、めちゃくちゃになっていた」と主張した。「どこか知らないところから来たメッセージを頻繁に発表したので不思議と思っていたが、今考えてみれば、それはチェ・スンシルの作品だった」とも話した。

「朴大統領の支持する長老が、『朴槿恵が大統領になれば、チョン・ユンフェ秘書室長やチェ・スンシル付属室長が国政を牛耳るだろう』という言葉を口にした」と主張し、朴代表の自宅や病院で付き添っていたチェ・スンシルに会ったこともあると振り返った。

◆田議員は、取っ手3人組とも通じていた親朴系(親朴槿恵大統領系)議員らを、「コンビニ政治家」と呼びながら、「夕方のある暮らし」を楽しんだ大統領と長官たちの間で、「チェ・スンシルが洞窟の中のコウモリのように権力を握った」と表現した。「かわいそうだと、とある父親の娘に票を集中的に投じた国民も問題だ」と主張し、「田麗玉は国民を裏切らなかった」という誇りを披露した。このような言葉を口にしたくて、どうして4年間も沈黙ができたのか知りたいが、一理ある指摘だと思う。

◆自叙伝「語録」(田麗玉、2012年著)も再び話題となっている。「彼女(朴槿恵)にとって権力はオーダーメイド服のような生活必需品だ」、「大統領ポストは家業引継ぎともいえるファミリービジネス」、「『大田(テジョン)は?』、『本当に悪い大統領』などの短い言葉は、子供たちが使う『ベビートーク』水準」…。このような言葉が、インターネットやSNS(ソーシャルネットワークサービス)上でクリック件数を上げている。「あまりにも暗くて、温かみのない人」、「国内線飛行機のエコノミストに乗ると主張しているが、隣の座席を『ブロック』にあけておいて、スキンシップをしなかった」などの人身攻撃性発言もある。

◆田氏はかつて、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を、「水際に遊ばせる子供みたいだ」と主張し、金大中(キム・デジュン)大統領に向かては、「金正日(キム・ジョンイル)が抱いてくれると、認知症を患う高齢者のように立っていて合意したのが6.15宣言だ」とも批判した。田氏は、朴槿恵代表の下で報道担当を務めたが、大統領候補選びの途中、李明博(イ・ミョンバク)候補の方に鞍替えした。朴大統領が彼女の裏切りを憎んだから遠ざかったのか、それとも朴大統領の資質が足りず、離れていったのかは、彼女自身のみ知るだろう。

許文明(ホ・ムンミョン)論説委員 angelhuh@donga.com