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ドラマ「おしん」脚本家、91歳で終活体験

ドラマ「おしん」脚本家、91歳で終活体験

Posted October. 22, 2016 08:13,   

Updated October. 22, 2016 08:29

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91歳で現役脚本家の橋田壽賀子さんは、2年前に終活を始めた。「来年には90歳」という知人の言葉に考えを変えたという。

橋田さんは、日本を代表する脚本家だ。1983年のNHKドラマ「おしん」は平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%を記録した。世界68ヵ国にも輸出された。橋田さんはNHKの1年の大河ドラマを3編書き、1990年からスタートしたTBSドラマ「渡る世間は鬼ばかり」は毎年後続編が製作されている。

そんな橋田さんが最近、自分の終活体験談を書いた本を出版し話題を呼んでいる。同書で橋田さんは、「葬儀なし。出世欲、名誉欲なし。仕事なし。友なし。親なし。恋愛なし。夫なし。親戚なし。子なし。後悔なし」を宣言した。

1989年に夫に先立たれた後、静岡県熱海の大邸宅で一人で暮らしてきた。ものを捨てられない性分だが、思い切って処分した。数部屋を占領していた本は地域の図書館に寄贈し、執筆資料としてとっておいた新聞の切り取りもすべて捨てた。海外を旅行して買い集めた数百着の服も処分した。

橋田さんは、1992年に橋田文化財団を設立し、放送文化に貢献した番組や人物を表彰してきた。自宅は橋田さんの死後「橋田記念館」になる予定だ。判断が鈍る時に備えた成年後見人も財団顧問弁護士に依頼済みだ。介護や看病、財産の管理・処分などすべてを託してあるという。しかし、「生きている間は自分の足で歩きたい」と週3日スポーツセンターに行って個人レッスンを受ける。

橋田さんは、自分が積極的に終活に取り組むようになったのは、天涯孤独で、跡継ぎもいないので、死後に人に迷惑をかけたくないからだという。

「広くなった家で気楽に残された時間を楽しんでいます。ドラマ1編を終る度にクルーズ旅行に出発するのが楽しみです。家には家政婦が交代で来ます。親戚に世話してくれと言うより気楽に過ごせます。私は今理想的な生活をしています」



도쿄=서영아특파원 東京=ソ・ヨンア特派員 sya@donga.com