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国連人権決議案、盧武鉉元大統領「棄権すればきまりが悪い」

国連人権決議案、盧武鉉元大統領「棄権すればきまりが悪い」

Posted October. 15, 2016 07:49,   

Updated October. 15, 2016 07:53

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2007年11月20日に予定された国連人権決議案の採決を4日後に控え、宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商部長官(当時)は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領にA4用紙4枚に万年筆で自分の考えを手紙に書いた。そして11月16日午後10時頃に大統領官邸に送った。大統領の主催で開かれた外交通商部長官、統一部長官、国家情報院長、秘書室長、安保室長会議で激論しても、結論が出なかったためだ。

宋氏は手紙で、「人権決議案の問題は人権政策を越え、韓国が他国と協力して北朝鮮が国際社会の一員になるようにする推進力だ」とし、「昨年(2006年)韓国が初めて賛成した時も北朝鮮は反対したが、必要ならいつも韓国に接近してきた」と説得した。

宋氏が、「王朝時代に封事を上奏する時、このような心情ではなかっただろうか」という思いがしたというこの手紙を受け取った盧元大統領は、2日後、主務長官会議を再び開き、再検討を指示した。盧大統領は、「外交部が様々な国を説得して決議案まで緩和させた。棄権すればきまりが悪い。しかし賛成して南北関係に影響を与える危険も考えなければならない」と注文した。当時、会議に呼ばれた長官たちは異口同音「なぜすでに決定した事項を問題にするのか」と不満を述べたと、宋氏は振り返った。

韓国政府が決議案に棄権票を入れて6日が過ぎた27日、宋氏は梨花(イファ)女子大学での講演で、「誰かの前に立てば小さくなるという歌詞のように、北朝鮮問題が出てくると非常に小さくなる」と遺憾を吐露した。

第9回外交官試験に合格した宋氏は、韓米地位協定(SOFA)、韓米ミサイル協定の改正交渉で米国に対抗する度胸を見せ、「宋大佐(colonel Song)」というニックネームがつけられた。北朝鮮に対するアプローチでは、制裁一辺倒では北朝鮮の核を阻止できないという意見を出している。



조숭호기자 チョ・スンホ記者 shcho@donga.com