Go to contents

光州科学技術院、心筋梗塞治療新薬候補物質を開発

光州科学技術院、心筋梗塞治療新薬候補物質を開発

Posted August. 26, 2016 09:14,   

Updated August. 26, 2016 09:14

한국어

国内研究チームが、海洋生物から得た天然物質を利用して、心筋梗塞に効き目のある新薬候補物質を開発した。

光州(クァンジュ)科学技術院(GIST)生命科学部のデロン・ウィリアムス教授チームは、全南(チョンナム)大学病院循環器内科のアン・ヨングン教授チームと共同で、地中海の産角貝類から抽出した天然成分「6-ブロモインディルビン」を活用して、心筋梗塞治療剤を開発したと、25日明らかにした。「バイオ(BIO)と呼ばれる低分子化合物であるこの薬物が心筋梗塞の原因となる線維化を減少させ、心筋の再生を誘導するという事実を解明したのだ。

研究チームは、心臓の心室が線維化されたマウスに、BIOを2週間投与した。その結果、線維化された心室組織が以前の組織より60%も減少したことが明らかになった。

心筋の機能を維持する心筋細胞の増殖は促進されたものの、心臓組織を線維化する線維毛細胞の増殖は阻害されたのだ。また、心臓機能の回復に関わっていると言われている「M2大マクロファージ」も増えた。

アン教授は、「心超音波検査を行った結果、きちんと機能しなかった心臓機能が回復されたことが確認された」と話した。ウィリアムス教授は、「今後、生体吸収率を向上させ、豚などの大きな動物にも効能があるか、毒性はないかなどを評価して臨床に活用できる新薬として開発する計画だ」と明らかにした。

今回の研究結果は、国際学術誌「ネイチャー」の姉妹誌「サイアンティフィックリポーツ」の11日付のオンライン版に掲載された。



송경은 ソン・ギョンウン東亜サイエンス記者 동아사이언스기자kyungeun@donga.com