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ミャンマー中部M6.8強震...千年の仏教遺跡が被害

ミャンマー中部M6.8強震...千年の仏教遺跡が被害

Posted August. 26, 2016 07:15,   

Updated August. 26, 2016 08:55

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ミャンマー中部で24日に発生したマグニチュード6.8の大地震で、千年近い歴史を持つ仏教寺院や仏像が大きな被害を受けた。一帯の仏教遺跡のユネスコ世界文化遺産への登録に向けて準備を進めてきたミャンマー政府の計画にも支障を来すことになった。

25日、ミャンマータイムズや米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、24日午後5時頃、中部マグウェイ州チャウクで発生した地震で、付近の古代仏教遺跡「バガン」が大きな被害を受けた。バガンには10~14世紀に建てられた仏像や寺院など2千から3千の仏教文化財がある。今回の地震で少なくとも170個以上の仏教文化財が被害を受けたという。特に、バガンを代表するスラマニ寺院やダマヤンジー寺院なども被害を受けたと、ミャンマータイムズは伝えた。

バガンは、2011年にミャンマー軍部が開放を決定して以降、世界の注目を受けてきた。広い野原に数千個の仏教遺跡が散在する神秘的な光景により観光客が爆発的に増加した。ミャンマー政府は、バガンを国の代表的な観光地にし、今年、外国人観光客500万人を達成させると明らかにした。しかし、今回の地震で観光産業が打撃を受けることになった。

 

地震の震源地が84キロと深く、地表に伝えられた衝撃は制限的だった。土砂崩れで18才と6才の少女が死亡し、タバコ工場が倒壊して男性1人が死亡するなど、少なくとも3人の死者が出た。大地震にしては人命被害は大きくなかった。

しかし、仏教遺跡のレンガが古く、割れて腐食しているうえ、予算不足などで適時に補強工事がなされなかったため、遺跡に大きな被害が発生した。バガンのほかにもミャンマー西部のミャウー遺跡にある仏像と寺院も被害を受けたという。

ミャンマー国立博物館の古代遺跡局長は、「被害の規模が大きく確認中だ。ユネスコの世界文化遺産の登録を準備していた時に地震が発生して非常に困った」と落胆した。



황인찬기자 ファン・インチャン記者 hic@donga.com