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[社説]整備中の老朽潜水艇が爆発、こんなおんぼろで対北朝鮮作戦をしていたのか

[社説]整備中の老朽潜水艇が爆発、こんなおんぼろで対北朝鮮作戦をしていたのか

Posted August. 18, 2016 07:52,   

Updated August. 18, 2016 08:11

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国軍情報司令部が北朝鮮の侵入兼潜水艦偵察用に使用した70トン級潜水艇が、慶尚南道(キョンサンナムド)の鎮海(チンヘ)軍港で定期点検のために陸上に移動する途中で爆発し、将校と副士官ら3人が死亡し、将校1人が重傷を負った。軍は、潜水艇にたまっていた水素ガスが突然爆発したものと見て、事故の原因を調査している。使用年限(30年)を超え、年末の退役を予定していた老朽潜水艇だったというが、事故に備えて点検と整備に最善を尽くすべきだった。

対北朝鮮作戦で、このような事故が起こったならどうなっていたか。北朝鮮の潜水艇が1996年に江原道(カンウォンド)の江陵(カンヌン)海岸で座礁し、1998年には束草(ソクチョ)近海で流し網に引っかかったこともある。韓国軍でも同様のことが起こらないとも限らない。「古物潜水艇」でこれまで北朝鮮潜水艦を偵察して爆破する訓練が適切にできていたのかも疑問だ。

若い軍人の命を奪う安全事故が止まらない。昨年には、海軍ファン・ドヒョン艦で砲弾誤射が起こり、水兵1人が重傷を負った。海兵隊では、将兵1人がK-9自走砲砲塔に押さえつけられて死亡する事故もあった。頻発する事故は安全ルールを守らなかったためと見ざるを得ない。今回の潜水艇爆発も、将兵の安全不感症が原因ではないか、軍当局は徹底して調査しなければならない。

 

亡くなったキム中尉の父親は、「まだ(国防部から)話を聞いていない。事故がどうして起こったのか分からず、もどかしい」と話した。軍は事故原因が確認され次第、遺族だけでなく国民にも詳しく知らせなければならない。軍事機密を理由に隠そうとすれば、将兵の士気を落とし、軍に対する不信を抱かせるだけだ。上層部では防衛産業不正が絶えず、一線では安全事故が続き、国民は不安だ。