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内閣改造、尹炳世外交部長官は留任

Posted August. 17, 2016 07:14,   

Updated August. 17, 2016 07:57

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16日に断行された内閣改造で、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官が朴槿恵(パク・クンへ)政府発足から在任する唯一の閣僚となった。尹長官と共に朴政府元年のメンバーだった李桐弼(イ・ドンピル)農林畜産食品部長官、尹成奎(ユン・ソンギュ)環境部長官は交代となった。世間で言われている「五炳世」というニックネームのように、尹長官は大統領在任期間と同じ5年間、在任する可能性も高まった。

尹炳世長官はすでに1987年の改憲後、最長寿の外交首長となった。2013年3月11日に就任した尹長官は1255日間外相を務め、潘基文(パン・ギムン)元長官(国連事務総長)の在任期間(1028日)をすでに超えている。政府樹立後から考えれば、朴東鎮(パク・ドンジン)元長官(4年8ヵ月)、卞栄泰(ビョン・ヨンテ)元長官(4年3ヵ月)が尹長官より長い。

内閣改造の前には尹長官も交代対象になるという噂が流れたが、事実無根だったことが明らかになった。モンゴルで開かれるアジア欧州会合(ASEM)首脳会合を控え、ズボンの修繕で非難を受けたが、進退にまで影響を与えることはなかった。しかし外交部周辺では、「尹長官が私心なく仕事をするのは合っているが、今回の留任を『外交政策に問題がない』と受け止めては困る」という声が出ている。高高度防衛ミサイル(THAAD)韓半島配備、旧日本軍慰安婦問題の合意では当事者への十分な説得過程がなく、北朝鮮政策も「孤立圧迫の一辺倒」で出口のない追い込みに批判が少なくない。

 

尹長官を交代させる場合、朴政府のトレードマークのようになった対北朝鮮、対外政策の失策を認めることになるうえ、適任者がいなかったという指摘も出ている。候補群の趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室第1次長、金奎顕(キム・ギュヒョン)外交安保首席秘書官、林聖男(イム・ソンナム)外交第1次官、趙兌烈(チョ・テヨル)外交第2次官が現政府の対外政策の立案・執行に直接関与し尹長官と共同責任を負っているため、「外交安保ライン刷新」効果が大きくないということだ。さらに、来月の朴大統領の初のロシア訪問や主要20ヵ国(G20)・東アジア首脳会議(EAS)など大型の外交行事が控えているうえ、今月末に日本で日中韓外相会議が開かれることも、尹長官留任の要因とみえる。



조숭호기자 チョ・スンホ記者 shcho@donga.com