Go to contents

[社説]禹柄宇秘書官が公職候補検証対象なら通過できなかった

[社説]禹柄宇秘書官が公職候補検証対象なら通過できなかった

Posted July. 22, 2016 07:09,   

Updated July. 22, 2016 07:33

한국어

禹柄宇(ウ・ビョンウ)大統領民情首席秘書官は妻の実家の不動産について2度嘘をついた後、20日に記者懇談会を自ら要望し、「義母を慰めるために契約現場にいた」と釈明した。当時、禹氏は大検察庁中央捜査部捜査企画官だった。当時、禹氏が契約のために4時間席を外した2011年3月18日午前、中央捜査部の指揮の下、検察は貯蓄銀行5行に対して大々的な家宅捜索を行った。禹氏は公私を区分できなかっただけでなく、単なる家族の法律代理人の役割を越え一種の身分誇示だと誤解まで与える。

禹氏の妻のイ氏を含め4姉妹が2014年11月、京畿道華城市東灘面中里(キョンギド・ファソンシ・トンタンミョン・チュンリ)292一帯の農地1232.25平方メートルを7億4000万ウォンで購入したことに対して投機疑惑が浮上している。最上流層の禹氏夫人の姉妹が車で1時間離れた場所で農作業をするために農地を購入したという主張は信じ難い。義父所有の器興(ギフン)カントリークラブの職員が当時、蔓人参と桔梗を代わりに耕作したという証言まで出ている。これが事実なら農地法違反の可能性がある。

禹氏一家5人は、禹氏の妻が代表理事を務める不動産投資会社「チョンガン」を所有している。1993年に設立された同社は公職者財産登録の対象ではないが、実際の営業活動はほとんどない。同社が150億ウォンの資産を保有していたことから、資産隠匿あるいは脱税、節税目的で設立した一種のペーパーカンパニーではないかという疑惑を抱かざるを得ない。

禹氏の末子の義妹は、4万2000ドルでホンジュラスの偽造パスポートを作り、娘をインターナショナル・スクールに不法入学させた疑惑で、2012年に懲役8ヵ月、執行猶予2年の判決を受けている。その義妹は、国籍をカリブ海の島国セントクリストファー・ネイビスに再び変え、娘を別のインターナショナル・スクールに転校させた。

民情首席秘書官は、検察、警察、国家情報院、監査院、国税庁の協力を受けて高級公職者の人事検証を指揮する最高責任者だ。逆に禹氏が国会人事聴聞会を経なければならない席に内定したなら、陳炅準(ジン・ギョンジュン)検事長に対する不良検証疑惑をはじめ現在まで提起された疑惑だけで通過が難しいだろう。にもかかわらず、朴槿恵(パク・クンへ)大統領は21日、国家安全保障会議(NSC)で、「苦難にめげず堂々と所信を守ることを望む」と禹氏の肩を持つような発言をした。朴大統領が禹氏をかばう姿は民心とかけ離れている。



정성희기자 チョン・ソンヒ記者 shchung@donga.com