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賞金があればネットゲームも禁止、MLBの選手賭博対応

賞金があればネットゲームも禁止、MLBの選手賭博対応

Posted July. 22, 2016 07:09,   

Updated July. 22, 2016 07:33

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ボウイ・キューン氏がメジャーリーグのコミッショナーを務めた1983年、ニューヨーク・ヤンキースの伝説ミッキー・マントル(1931~1995)に対して永久除名処分を下した。理由は賭博だった。1983年は、マントルが通算536本塁打を記録して引退して引退して15年が過ぎた後だった。捜査当局が現役選手時代の賭博行為を遅れて摘発したのだろうか。

そうではなかった。マントルは引退した後、ニュージャージーにあるゴルフ場で広報大使の仕事をしていた。問題になたのは、同ゴルフ場のオーナーがカジノ会社だったこおだ。メジャーリーグの規定には、どこにもマントルを処罰する根拠がなかったため、キューン・コミッショナーの職権で懲戒処分を下した。キューン氏は、「野球全体の利益のための決定」と背景を説明した。

マントルは1985年に復権されたが、この例はメジャーリーグ事務局が賭博問題にどれだけ厳しく対処しているかを物語る。メジャーリーグは1919年のワールドシリーズの時、シカーゴ・ホワイトソックスの選手たちが八百長に関わった「ブラックソックス」事件が発生し社会に波紋を投げかけた。事件の捜査が終わった後、メジャーリーグ事務局は、「選手、審判、球団の職員は野球と関連のあるいかなる賭博にも参加できない。この内容をダッグアウトに掲示しなければならない」という規定を新設した。

時代の移り変わりに応じて規定は強化された。ネットで仮想の選手を売り買いする「ファンタジーゲーム」は賭博とは性格を異にするが、賞金がかかっていれば、メジャーリーグ選手は参加が禁止される。メジャーリーグ事務局とMLB選手会(MLBPA)は昨年4月、同内容を盛り込んで団体協約(CBA)を改定した。規約が改定されてから、各球団は選手のロッカーごとに同内容を記したメモを貼り出した。



황규인 ファン・ギュイン記者 기자