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20秒でスマホ充電、KAISTがリチウムイオン電池を開発

20秒でスマホ充電、KAISTがリチウムイオン電池を開発

Posted June. 21, 2016 07:25,   

Updated June. 21, 2016 08:29

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20秒あればスマートフォンを超高速で充電できる技術が開発された。

KAIST・EEWS大学院のカン・ジョング、キム・ヨンフン教授チームは20日、高速充放電が可能で、1万回以上作動しても容量の損失がないリチウムイオン電池負極材を開発したことを明らかにした。

最近のスマートフォンは画面が大きくなり、CPUの性能が良くなったことで電力の消耗量が増えた。重さのため電池の容量を無制限には増やせないため、メーカーは今、充電速度を上げる技術に注目している。

研究チームは、「夢の新素材」と呼ばれるグラフェンで3次元版を作りあげた。これを6ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1ミリ)の大きさの二酸化チタニウムのナノ粒子を薄い膜にして覆った。すると、3次元版グラフェンと二酸化チタニウムのナノ粒子が作る多様な大きさの気孔が電解質の接近性を高める役割を果たした。その結果、イオンの接近が容易になり、電子の移動がスムーズになった。

研究チームは、こうしてできた負極を利用して1グラム当たり130mAh(電池の放電容量の単位の一つ。1mA(ミリアンペア)の電流を1時間流すことができる容量が1mAh)の容量を1分内に完全に充放電することに成功した。この過程を1万回以上繰り返しても容量の損失がないことも確認された。

カン教授は、「20秒ほどでスマートフォン1日分の電池使用量を充電できる」とし、「実際に応用するには周辺技術のレベルがついて来ていない状況だが、研究開発の速度から見て、1年内に商用化が可能だろう」と見通した。

今回の研究結果は、国際学術誌「アドバンスト・ファンクショナル・マテリアルズ」5月18日号に掲載された。



이우상동아사이언스기자 イ・ウサン東亜サイエンス記者 idol@donga.com