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ヒラリー氏、民主党の大統領候補になれない? 米国で可能性指摘する声

ヒラリー氏、民主党の大統領候補になれない? 米国で可能性指摘する声

Posted June. 03, 2016 07:43,   

Updated June. 03, 2016 07:50

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予備選完走を宣言したバーニー・サンダース上院議員(75・バーモント州)が、ヒラリー・クリントン前国務長官(69)の「できたご飯に灰をまいている」(長年の努力の末、成し遂げる寸前に台無しにすること)。クリントン氏の楽勝かと見られたが、最近の世論調査の結果を見ると、7日のカリフォルニアの予備選では大接戦の勝負が予想される。もし「サンダース氏がカリフォルニアで勝てば、クリントン氏が候補になれない可能性もある」という見方も出ている。

ビル・クリントン元大統領の政治参謀だった予備選戦略家のダグラス・ショーン氏(63)は1日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルへの寄稿文で、「カリフォルニアの予備選でサンダース氏が勝利する可能性があり、そうなれば予備選の版図が根本から変わる可能がある」と主張した。ショーン氏は、サンダース氏の終盤の善戦がすでにクリントン氏支持を宣言したスーパー代議員の動揺につながり得ると懸念を示した。また、共和党のドナルド・トランプ氏(70)との本戦競争力もサンダース氏がクリントン氏より優勢なうえ、クリントン氏は電子メールスキャンダルなど法律上の問題が大きくなっていることを弱点に挙げた。さらに、クリントン氏に対する一般有権者の低い好感度と不信がいつになく強いと分析した。

さらに、「民主党内では『バイデン副大統領が大統領候補、進歩陣営で人気があるエリザベス・ウォーレン上院議員が副大統領候補』で対抗するシナリオまで出ている」と伝えた。

また、「オバマ大統領が今はクリントン氏を支持するようだが、(状況が悪化すれば)『バイデン救援投手』カードへの抵抗はないという考えを示す可能性もある」とまで述べた。

同紙は、「算術的に大統領選候補の確定を目前にしたクリントン氏に向かって『あなたが候補になれない可能性もある』という主張が出ていること自体、異例の状況だ」と報じた。クリントン氏は予備選勝利に必要な代議員数(2383人)の97.1%(2313人)を確保した状態だ。したがって、サンダース氏(確保代議員1545人)の逆転は算術的には不可能だ。このため民主党上院のハリー・リッド院内代表は1日、AP通信とのインタビューで、「7日の予備選が終われば、サンダース氏は、『数学は数学』であることを認識する必要がある」とし、予備選放棄を宣言するよう呼びかけた。

しかし、サンダース氏の情熱的な支持者は、「バーニーか退出か(Bernie or Bust)」というスローガンを掲げ、「クリントン氏を候補に指名する全党大会を認めることはできない。全党大会で非民主的な予備選規定の改正を求めるデモを行う」とし、党指導部とクリントン氏側に迫っている。特に、若者層ではサンダース氏が出なければトランプ氏に入れるという人が少なくなく、クリントン氏が彼らの票をどのように集められるかに関心が集まる。クリントン氏がサンダース氏の主支持層である若者世代と強硬進歩勢力の支持を吸収できなければ、本戦でトランプ氏を相手に苦戦が予想される。一方、東亜国際金融フォーラムに参加するために訪韓したハーバード大学経済学科のケネス・ロゴフ教授は、「クリントン氏が大統領になる確率は60%で、トランプ(40%)より高い」と予測した。



뉴욕=부형권특파원 ニューヨーク=プ・ヒョングォン特派員 bookum90@donga.com