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オバマ大統領、鶴を折って「被爆少女」を追悼

オバマ大統領、鶴を折って「被爆少女」を追悼

Posted May. 30, 2016 07:21,   

Updated May. 30, 2016 07:57

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27日午後5時30分、広島平和記念資料館を見学していた米国のオバマ大統領が足を止めた。被爆の後遺症に苦しんで12才で亡くなった少女、佐々木貞子さんの写真の前だった。

少女は2才の時、原爆投下地点から1.6キロ離れた自宅で被爆した。命は取りとめたが、9年後、全身がはれて赤い斑点が出てきた。医師は白血病と診断し、「1年以上生きられない」と宣告した。見舞いに来た友人が「折り紙で千羽鶴を折れば願いが叶う」と言うと、少女は鶴を折って、亡くなった。この話は『さだ子と千羽づる』という絵本で広く知られ、日本国内では広島の悲劇の象徴になった。

オバマ大統領は、写真と共に展示された千羽鶴を見て、隣にいた安倍晋三首相に話しかけた。「実は今日鶴を持ってきました」。随行員が千羽鶴を持ってくると、オバマ大統領は、出迎えた小学生と中学生2人に1羽ずつ渡した。驚いた安倍首相が、「直接折ったんですか」と尋ねると、「少し助けてもらいましたが、直接折りました」と答えた。オバマ大統領は芳名録に署名した後、2羽の折り鶴を芳名録の上に置いた。

オバマ大統領の「驚きのプレゼント」は、米国が広島訪問にどれほど細心の準備をしたかうかがわせる。両国政府は今月初め、オバマ大統領の広島訪問決定後、オバマ大統領の動線と献花の方法などをめぐって最後まで調整を繰り返した。毎日新聞は29日、「オバマ大統領が広島訪問を決めたのは6日」とし、当時、安倍首相がロシア訪問中だったので、8日に日本側に伝えたと報じた。米国内の反発や米大統領選に及ぼす影響、韓国と中国の反応などを最後まで考慮して決断を下したという。

産経新聞は、米国側が「厳粛な形で行いたい」と要請したと伝えた。そのため、先月、ケリー国務長官が公園を訪れた際、生徒たちが国旗を振って歓迎する行事もオバマ大統領の訪問の時はなかった。オバマ大統領と安倍首相が共に献花することも検討されたが、米国側は「個別がいい」と伝えた。

一方、ホワイトハウスは広島訪問の答礼訪問の形で安倍首相の真珠湾訪問を迫っている。米紙ワシントン・ポストは27日、政府消息筋を引用して、「ホワイトハウスが、安倍首相が12月にハワイの真珠湾を訪問する場合、歓迎する」と報じた。ホワイトハウスのある関係者は、「安倍首相が真珠湾の式典に参加しないなら、かえって驚く」と話した。米政府は大統領選直後の12月7日、真珠湾75年追悼式典を行う。

安倍首相は25日、日米首脳会談後の記者会見で、真珠湾訪問の可能性を否定した。しかし、ワシントンの外交関係者の間では、安倍首相が米国の新政権と過去最高の日米関係を継続するために真珠湾訪問を真剣に検討するのではないか、という観測が流れている。

東京=チャン・ジェウォン特派員 ワシントン=イ・スンホン特派員



도쿄=장원재특파원 peacechaos@donga.com · 워싱턴=이승헌 東京=チャン・ジェウォン特派員 특파원ddr@donga.com