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貞洞の夜は昼間より美しい

Posted May. 20, 2016 07:54,   

Updated May. 20, 2016 08:01

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5月の最後の週末の夜は、韓国近代文化遺産の宝庫であるソウル貞洞(チョンドン)を歩いてみるのはどうだろう。ソウル中区(チュング)は27日と28日に、貞洞周辺の近代文化遺産29カ所を夜間に開放する「貞洞夜行祭り」を行うと、19日明らかにした。

最も代表的なところは、1925年に建設された聖公会ソウル司教座聖堂の隣の聖家修道女院。外賓館や司教館など複数の韓国伝統家屋で構成された古典的建物だ。国税庁別館が撤去されたことで、西洋ロマネスク様式の聖公会ソウル司教座聖堂と調和をなしている。修道女たちが厳しい戒律を守りながら生活するところであり、普段は開放しなかった。貞洞夜行期間である27日午後2時から2時間、一般に公開される。聖家修道女院の後ろにある慶運宮養怡齋(キョンウングン・ヤンイジェ)は1905年に建設され、皇族や貴族子息の近代式教育が行われたところだ。1920年に聖公会がこの建物を購入して、ソウル教区長の司教館として使っている。

旧韓末、西洋新文物の導入地だった貞洞のかつての姿を垣間見ることもできる。德壽宮(トクスグン)を灯していた白熱電球を思いながら、豆電球で灯りを作り、モールス符号で信号をやり取りする体験もできる。高宗(コジョン)が楽しんだと言われている「珈琲(コーヒー)」を臼で挽いてみたり、当時の新聞社で使っていた鉛活字版で我が家の家族新聞も作ることができる。市立美術館の前庭では、人形劇が繰り広げられる。バリスタが夢である主人公「チョンイ」を通じて、俄館播遷からコーヒーを使っての高宗への毒殺試み事件まで、歴史的事実を具現している。

専門解説士と共に、旧ロシア公使館や梨花(イファ)博物館、貞洞第一教会、培材(ベジェ)学堂歴史博物館、ソウル市立美術館、德壽宮重眀殿(チュンミョンジョン)などを見て回ることができる。モバイルアプリ「中区ストーリー旅行」を利用すれば、韓国語や英語、中国語、日本語の4ヵ国語で解説を聞くこともできる。中区の崔昌植(チェ・チャンシク)区長は、「昨年は19万人以上の観光客が訪れるほど、貞洞夜行は地元の代表的な祭りとして定着した」と言い、「近代文化遺産が詰まっている貞洞の素晴らしさを感じることができるだろう」と語った。



조영달 チョ・ヨンダル記者 기자