Go to contents

「セウォル号の真実を知らせる」として作った全教組の小学校教科書とは

「セウォル号の真実を知らせる」として作った全教組の小学校教科書とは

Posted March. 25, 2016 12:00,   

Updated March. 25, 2016 12:01

한국어

全国教職員労働組合(全教組)が旅客船セウォル号惨事2周年を迎えて「416教科書」を作ったのは、「政府の全教組弾圧」という議題を広めて、朴槿恵(パク・クンヘ)政府に打撃を与えようとする政治闘争が主な目的であることが、24日明らかになった。全教組は最近、「記憶や真実に向けた416教科書」を発行し、全国学校で契機教育(特別な契機に教師の裁量で行うことのできる授業)を行うと明らかにした。

この教科書には、朴大統領を子供たちの死に意を介さないような怪物に描くなど、批判する内容が多く含まれている。特に、小学生向け69ページの「セウォル号惨事、誰が責任を負うべきか?」という部分には、「笑みの女王」というタイトルの物語が登場する。セウォル号沈没を暗示する文のすぐ後に、「『女王である私も限りなく悲しい』。女王が口を開けて語りました。すると口の中から何かが出てきました。一匹、二匹、数えきれないほどの真黒なウジ虫たちが出てきては、諸方に散らばりました。美しかった女王の顔から徐々に仮面がはがれ、醜い怪物の姿がそのまま表れました」という内容が出てくる。中等用には、セウォル号の乗組員たちが、「上部」の命令で乗客を見捨てて先に脱出したという主張も含まれている。

東亜(トンア)日報が入手した全教組の「2016、第74回全国代議員大会」(2月27日実施)資料集で、全教組は、「上半期に4.16真相解明に向けた闘争を展開し、安全な社会を巡る国民の総意を結集することで、朴槿恵政権に打撃を加えていく。韓国史国定化阻止戦線のピークを作り、労働改悪阻止戦線と手を組んで、2017年の大統領選挙へとつなげていく」と書かれている。教育界では、法外労組となった全教組が、総選挙や大統領選挙政局で、教員組合法改正や歴史教科書国定化阻止などを貫こうと、セウォル号惨事を利用しようとするという指摘が出ている。



최예나기자 チェ・イェナ記者 yena@donga.com