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北朝鮮ホテルでコニャック1本が86万ウォン、早くも制裁効果か

北朝鮮ホテルでコニャック1本が86万ウォン、早くも制裁効果か

Posted March. 21, 2016 07:14,   

Updated March. 21, 2016 07:27

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北朝鮮制裁の影響で、北朝鮮で奢侈品である高級洋酒の価格が高価で策定されていることが分かった。観光客の誘致による外貨稼ぎにも支障が出ている。このような事実は、先月21~28日に訪朝したロシア・モスクワ国立大学のオレグ・キリヤノフ研究員が東亜(トンア)日報に提供した写真などで確認された。

馬息嶺(マシクリョン)スキー場は、北朝鮮が北朝鮮制裁にもかかわらず、スイスからリフト装備やスノーモービルなどを搬入し、論議を呼んだ所だ。制裁効果は意外な分野で確認された。外国人が主に利用する馬息嶺ホテルのルームサービスで、コニャック・レミーマルタンXO1本を7万4300ウォン、シーバスリーガル21年が6万300ウォン(以上北朝鮮ウォン)という法外な値がつけられた。

北朝鮮の公式為替レート(1ドル=100ウォン)で換算すると、レミーマルタンは743ドル(約86万ウォン)、シーバスリーガルは603ドル(約71万ウォン・以上韓国ウォン)。ソウルでは、約20万ウォンで購入できる。

馬息嶺ホテルの食パン(190ウォン)、スパゲッティ(780ウォン)の値段はソウルより安かった。スキー装備のレンタル料も、スキー1100ウォン、スキーウェア800ウォンだった。洋酒だけ大同江(テドンガン)ビール(280ウォン・以上北朝鮮ウォン)の265倍の値がついたのは、制裁効果の可能性が高い。高級洋酒は、北朝鮮の2006年の1回目の核実験直後に採択された国連の北朝鮮制裁決議1718号で言及された代表的な禁輸品目(奢侈品)だ。国策研究所関係者は、「制裁効果は平均して2年目から現れる」とし、「3月に採択された最新の制裁効果も時差を置いて拡大するだろう」と指摘した。観光客誘致のために意欲的に作った馬息嶺スキー場は、少数の外国人観光客と北朝鮮住民で閑散としていた。

元山(ウォンサン)港では、「万景峰(マンギョンボン)92号」が目撃され、海運制裁の効果も確認された。万景峰92号は2014年、「米朝拉致被害者交渉の進展に合わせて、まもなく元山~新潟航路に投入される」とみられていた。中国人観光客の誘致に動員されるという報道もあったが、数ヵ月間、港に足止め状態だ。今年の4度目の核実験後、日本が北朝鮮船舶の入港を禁止したことで、万景峰号の停泊も長期化するとみられている。1971年に建造された別の万景峰号(日本人の北朝鮮送還に利用)も羅先港に停泊したままで、2隻の万景峰号はいずれも身動きできない状態だ。

一方、最近、平壌(ピョンヤン)で自動車の奇数偶数制が施行されていることが確認された。閑散としている平壌で、自動車の奇数偶数制を施行するのは、北朝鮮制裁(石油輸出禁止)に備えたエネルギー節約の動きとみえる。キリヤノフ研究員は、「北朝鮮側はかなり以前から奇数偶数制を施行してきたと主張した」と伝えた。



조숭호기자 チョ・スンホ記者 shcho@donga.com