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英テムズ川に高さ15メートルの「韓紙燃燈」を浮かべる

英テムズ川に高さ15メートルの「韓紙燃燈」を浮かべる

Posted March. 09, 2016 07:21,   

Updated March. 09, 2016 07:32

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今年9月、英ロンドンのテムズ川には、韓国伝統韓紙で作った大型燃燈が設置される。5階建て建物の高さ(約15メートル)の小さな島模様をしているこの燃燈の外部は、世界各地の子供数千人の夢が盛り込まれた小さな絵画で飾られる。燃燈の上には、とある子供の模型が設置され、その手には明るい光を放つ電燈が握られている。その電燈が動きながら、ロンドンの夜空に書く文字はハングルで「クム(夢)」。

世界的設置芸術家であり、「第2の白南準(ベク・ナムジュン)」とも呼ばれている在米韓国人の姜益中(カン・イクジュン)作家(56、写真)が、世界的屋外フェスティバルの一つである英「トータリテムズフェスティバル」に披露する自分の作品「夢の島」の俯瞰図を、東亜(トンア)日報に初めて公開した。姜作家は、9月の1ヵ月間、ロンドンを貫通するテムズ川の川辺で映画や音楽、公演など100余りのイベントが行われるこのフェスティバルのメイン展示作家として招待された。氏がテムズ川に設置する作品に、美術界の関心が集まっている。

米ニューヨーク・マンハッタンに居住している姜作家は3日(現地時間)、記者と会って、「『夢の島』の上で世界に向け『夢』の字を書くあの子は、昨年9月、トルコの海辺で死亡した状態で見つかり、世界を泣かせた3歳のシリア難民の子供アラン・クルディかもしれないし、自由を求めて死線を乗り越える脱北の子供かもしれない」と話した。さらに、「1998年から集めてきた世界の子供たちの夢、絵が破られ、ずたずたになる世界をつなげて、癒してくれることを願う気持ちからだ」と言い、「子供たちこそ、この世界を率いていく未来の約束だ」と付け加えた。

氏は、「テムズ川の『夢の島』を構想しながら、臨津江(イムジンガン)の『夢の橋』を一緒に考えた」といい、「『夢の島』が『夢の橋』へとつながり、世界の子供たちの夢が韓半島の寸断された民族を繋ぐ希望になればと思う」と話した。

臨津江の夢の橋は、彼の長い間の夢。「世界の子供たちの夢が盛り込まれた縦横3インチ(約7.6センチ)の正方形パネル100万枚で内部を飾り、南北が一緒に歌う歌詞で外壁を飾る、直径250メートルの世界最大の円形橋」を臨津江に設置したいという。

「夢の橋が臨津江に設置されれば、あの川はもはや分断線ではなく、南北を繋ぐ連結線になるでしょう。多くの人たちがあの橋を歩きながら、統一を念願できるあの日も遠くないことを信じています」



뉴욕=부형권특파원 ニューヨーク=プ・ヒョングォン特派員 bookum90@donga.com