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イ・ヨンスさん、国連本部で慰安婦の惨状を訴える

イ・ヨンスさん、国連本部で慰安婦の惨状を訴える

Posted March. 07, 2016 07:17,   

Updated March. 07, 2016 07:22

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旧日本軍慰安婦被害者のイ・ヨンスさん(88)が、「世界女性の日」の8日(現地時間)、米ニューヨークの国連本部で、世界のメディアを相手に記者会見を行い、慰安婦被害の実状を証言する。

国連報道協会(UNCA)は5日、「慰安婦被害者の生存者であるイ・ヨンスさんが、昨年の韓日政府の慰安婦合意に対する意見を明らかにする記者会見を8日午後2時半、UNCA事務所で開く」と明らかにした。これまで国連本部では、北朝鮮人権問題に関する脱北者の証言や会見はたびたび開かれたが、慰安婦被害者が直接会見を開くのは非常にまれなことだと、国連関係者たちは伝えた。

イさんの国連本部記者会見は、ニューヨークとニュージャージーを拠点に米国内の慰安婦問題の争点化に努めてきた市民参加センターとカリフォルニア州の加州韓米フォーラムが主導した。この団体のある関係者は、「『世界女性の日』を皮切りに、国連では様々な女性人権行事が開かれる」とし、「日本政府が過去のように『日本が女性人権の伸長に向けて多くの努力をしてきた』と広報し、慰安婦実状に背を向けたり、ごまかすことに先制的に対応する意味もある」と話した。

日本政府が韓日慰安婦合意後、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)に「旧日本軍による慰安婦強制連行の証拠は発見されなかった」という公式文書を提出したことに対して、イさんは「私がまさにその強制連行の生き証人」と反論すると伝えられた。

イさんは昨年4月、安倍晋三首相が訪米した際、ボストンのハーバード大学での演説など安倍首相の日程を影のように付いてまわって「デモ」を行い、国際的な関心を集めた。

ある国連筋は、「韓日政府が『国際社会での相互誹謗の自制』に合意したため、女性人権関連の国連の会議で韓日政府レベルの『慰安婦問題』神経戦は以前より減るものとみえる」とし、「そのため両国の市民団体間の場外戦が激しくなるだろう」と見通した。

尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は2日、スイス・ジュネーブで開かれた国連人権理事会の演説で、慰安婦問題について何も言及しなかった。

一方、日本の一部の保守派団体は17日、マンハッタンで「慰安婦は性奴隷ではない」という主題で韓日慰安婦合意を批判するセミナーを開く予定だ。昨年も同じ期間に国連付近のホテルで同様の行事が開催された。



길진균기자 leon@donga.com · 황형준 キル・ジンギュン、ファン・ヒョンジュン記者 기자constant25@donga.com