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ソウル私立中高校、「校長の市議会への出席要求は教権侵害」

ソウル私立中高校、「校長の市議会への出席要求は教権侵害」

Posted March. 05, 2016 07:09,   

Updated March. 05, 2016 07:14

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ソウル297私立中高校の校長たちは、親日人名辞書の購入を拒否した学校校長に対して、出席を要求したソウル市議会の措置は教権侵害だと主張し、強く対応することにした。ソウル市私立中高校校長会は4日、声明を発表し、「ソウル市教育庁や市議会は学校をこれ以上イデオロギー議論の場にせず、親日人名辞書の購入や利用に関する決定を、全ての学校の自主的裁量に任せるべきだ」とし、「購入を拒否した校長を市議会に出席させ、処分まで要求することにした方針を撤回しなければ、デモに乗り出す」と明らかにした。

声明発表に賛成した学校297校は、ソウル全体私立中高校(312校)の95%に当たる。4日まで、市教育庁に親日人名辞書購入拒否の意思を明らかにした学校は4校であり、そのすべてが私立学校だ。これを考慮すれば、親日人名辞書をすでに購入した複数の学校も、市教育庁や市議会の購入強制方針には同意していないという意味でもある。市教育庁や市議会の指示や要求のため、やむなく親日人名辞書は購入しても、「図書館には置かないつもりだ」と語った多くの校長らの発言が事実であることを窺えるくだりだ。

校長会は、「親日人名辞書が政治的偏向性を盛り込んだ著作物であるかどうかについての判断は見合わせる」としながらも、「ただ、議論のど真ん中にある著作物を購入して学校に置く問題は、校長を始め、構成員の意思や制度的手続きを必ず経なければならない」と強調した。さらに、「学校図書館振興法や小中等教育法で定めている通り、学校図書館運営委員会や学校運営委員会の(購入拒否)意思決定に従おうとする校長を、市議会に読んでひっ迫し、処分するというのは教権を侵害する行為だ」と主張した。

7日に出席を求められている校長たちは、全員が市議会には出ない方針だ。市教育庁が4日、東星(トンソン)高校やソウルデジテク高校、泳薰(ヨンフン)高校、中東(チュンドン)高校に確認した結果、校長らは、「学校の自立権を守るため、市議会教育委には出席しないつもりだ」と明らかにした。3日までは、購入拒否方針を明らかにした学校は6校だったが、4日午前は2校がその立場を覆した。

校長会は、校長たちの出席拒否後、市議会がどのような決定を下すかによって、連帯闘争に乗り出すことも検討している。



최예나기자 チェ・イェナ記者 yena@donga.com