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心を病んでいる会社員たちのための治療法

心を病んでいる会社員たちのための治療法

Posted February. 27, 2016 07:20,   

Updated February. 27, 2016 07:37

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映画「ジャラシックパーク」の原作小説の作家であり、映画プロデューサーでもあったマイケル・クライトンは、誰が見ても成功した人だ。しかし、クライトンはうつ病や空虚感に苦しんだ。不倫をしたり、旅行をしたりもしたが、症状は改善しなかった。

彼は日記をつけることで、自分の問題を突き止めようとした。クライトンはハーバード大学医学部を卒業するほど、勉強もよくできたが、厳格な両親は彼を認めようとしなかった。彼は日記をつけることで、頻繁に刺激を求めた理由は、両親から満足を得られなかったことで生じた空虚さを隠そうとしたためだと気付いた。

日本の著名な精神医学専門家である著者は、クライトンの症状を気分変調性障害と分析している。うつ病の一種であるこの症状は、本人の苦痛に、周りではなかなか気づかない。悲観的な思いが頻繁に浮んでいる上、元気が足りず、容易に疲れるのが特徴だ。

著者は子供だけでなく、大人も発達障害で苦労していると主張している。発達課題が解決されない状態で大人になり、障害として残るという。業務遂行に問題を感じた大人たちを検査した結果、発達問題が明らかになる事例が相次いでいる。

幼い時に患った注意欠如多動性障害(ADHD)が、うつ病や躁うつ病の原因になったり、自閉の一種であるアスペルガー症候群が、社会生活に影響を及ぼしたりする。

著者は、依存症や幻覚、妄想、不眠症、不安障害など、現代人たちが経験する精神的問題を類型別に分析して、治療法を提案している。アイルランド作家のオスカー・ワイルドやオーストリア哲学者のルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインなどの有名人が経験した病気も紹介している。



민병선기자 ミン・ビョンソン記者 bluedot@donga.com