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北朝鮮の貨物を載せたすべての船舶-航空機、通過禁止

北朝鮮の貨物を載せたすべての船舶-航空機、通過禁止

Posted February. 26, 2016 07:31,   

Updated February. 26, 2016 07:58

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米国と中国が24日(現地時間)、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議案草案に合意した。米国を訪問中の中国の王毅外相とライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)は同日、ホワイトハウスで、北朝鮮制裁決議案草案に署名し、安保理理事国に配布した。

安保理は25日午後3時(韓国時間26日午前5時)に全体会議を開いて決議案草案を検討し、採択の有無を決めると、ロイター通信が報じた。

非公開のこの草案は、兵器開発に直・間接的に活用される余地のあるすべての経済活動を統制する強力な内容が含まれているという。安保理で採択される場合、事実上「北朝鮮封鎖決議案」になると評価されている(本紙24日付A1面参照)。

国連で議論される制裁は、△軍用航空燃料の輸出禁止、△鉱物資源の輸入禁止、△北朝鮮と疑われる貨物船の検査の強化、△制裁対象機関と人物の拡大などだ。ただし、制裁対象に挙がっていた金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の妹の金与正(キム・ヨジョン)氏はリストから外され、対南工作を指揮する偵察総局などの機関が含まれたという。

外交部当局者は、北朝鮮国籍の航空機の領空通過禁止に「民間機まで適用することはできないだろうし、疑いのある貨物船籍の貨物機に制限するなど細部調整が必要だろう」と話した。

韓国は、国連制裁決議案が採択された直後、独自制裁に着手する予定だ。政府当局者は、「韓国が制裁を先にする場合、周辺国を刺激して国連の北朝鮮制裁の強度に影響を及ぼしかねないと判断し、時期を調整してきた」と話した。韓国は、7日に高高度防衛ミサイル(THAAD)配備の公論化、10日に開城(ケソン)工業団地完全稼動中断を決めて以降、追加の措置をしなかった。

韓国の有力な独自制裁案は、「北朝鮮に入港したすべての船舶の韓国の港への入港禁止」だ。これまでは国連制裁の対象になった一部の北朝鮮船舶だけ入港が禁止になっていた。日本は10日、独自制裁の一つとして、北朝鮮に寄港した第3国の船舶の日本への入港を禁止した。当局者は、「北東アジアの海運物流の大半を占める韓日が入港を禁止すれば、事実上、北朝鮮との貿易をすべて断つ効果があるだろう」と話した。千英宇(チョン・ヨンウ)前大統領外交安保首席は、「北朝鮮に入港しなくても、北漢山(プクカンサン)貨物を積した船まで入港を阻止しなければならない」と指摘した。

また別の当局者は、「今でも韓国に通知せずに済州(チェジュ)海峡を通過する北朝鮮船舶が多い。これに対する運航阻止など海上検査も強化されるだろう」と伝えた。さらに北朝鮮労働者の海外派遣など北朝鮮のすべての金儲けの手段に対する封鎖措置がなされる予定だ。韓国はまだ独自制裁案を出していない欧州連合(EU)との協力を強化し、米国が北朝鮮を「マネーロンダリング憂慮機関」に指定することにも協力する計画だ。



조숭호기자 shcho@donga.com · 워싱턴=박정훈 チョ・スンホ記者 특파원sunshade@donga.com