Go to contents

金正恩氏、韓国へのテロ準備を指示

Posted February. 19, 2016 07:31,   

Updated February. 19, 2016 07:45

한국어

北朝鮮の対南・海外工作の総括機構である偵察総局が、韓国へのテロを準備していることが確認された。国家情報院は18日、国会で開かれた緊急安保点検党政協議で、「金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が『対南テロおよびサイバーテロに積極的に力量を結集せよ』と指示した」としてこのように報告したと、国会情報委員会セヌリ党幹事の李喆雨(イ・チョルウ)議員が伝えた。

国家情報院は、テロの具体的な形態について、「毒物攻撃や中国への誘引・拉致の可能性がある」とし、「政界要人や北朝鮮を批判する人に脅迫の小包を発送する可能性もある」と説明した。さらに、「大衆施設や電力・交通施設、発電所などのインフラ、地下鉄やショッピングモールが対象になり得る」とし、「政府機関や報道機関、金融機関などはサイバー攻撃の対象だ」と強調した。

また国家情報院は、「北朝鮮は5月7日に予定された労働党第7回党大会にすべての焦点を合わせて核実験を行い、長距離ミサイルを発射した」とし、「北朝鮮は(韓国政府が全面中断した)開城(ケソン)工業団地の閉鎖措置を自分たちが推進したと言っている」と報告した。

大統領府も同日、金第1書記がテロの準備を指示したことに言及し、「北朝鮮の対南テロの可能性がいつよりも現実のものとなる可能性が高まっている」と明らかにした。金聲宇(キム・ソンウ)大統領広報首席書記官は、記者会見で、「国会はテロ防止法を速やかに通してほしい」と呼びかけた。

一方、韓民求(ハン・ミング)国防部長官は党政協議で、韓国と米国が高高度防衛ミサイル(THAAD)の在韓米軍配備に向けた協議を進めていると明らかにした。韓長官は、「韓国国防部と在韓米軍司令部の(THAAD配備関連)共同実務団を運営することになっており、その手続きを踏んでいる」と明らかにした。



고성호기자 sungho@donga.com