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北朝鮮、韓米ミサイルガイドライン改正受け防護施設強化

北朝鮮、韓米ミサイルガイドライン改正受け防護施設強化

Posted February. 18, 2016 07:23,   

Updated February. 18, 2016 07:31

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北朝鮮が、韓国と米国のミサイル・ガイドラインが改正された2012年末から地下に建設された核施設やミサイル基地、戦争指揮部の大々的な補強工事を行ったことが確認された。韓国の弾道ミサイルの射程距離が延長されたことを受けて、有事の際の防護能力を強化したものとみられる。

17日、韓国軍筋によると、北朝鮮は2012年末から平壌(ピョンヤン)近隣のウラン濃縮施設と推定される地下設備をはじめ、黄海道(ファンヘド)や咸鏡北道(ハムギョンプクト)などに設置された秘密核施設やミサイル基地、指揮部避難所の防護壁をコンクリートで補強し、骨組の強化工事を行った。一部の地下施設の出入口周辺には大型のコンクリートの柱もたてられたという。別の消息筋は、「当時、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、開戦初期の韓米連合軍の攻撃に備えて、地下戦略軍事施設の大幅な補強を指示した」と話した。

このため、有事の際に忠清(チュンチョン)地域以南から北朝鮮全域の核とミサイル基地を完璧に破壊するには、ミサイル・ガイドラインを改正する必要があるという声が軍内外で起こっている。韓国軍の弾道ミサイルの弾頭重量を現在の500キロから1トンまでに増やしてこそ、重要軍事施設を攻撃できるという判断による。

韓米軍当局が標的としている北朝鮮の戦略的重要施設は800~1000ヵ所あり、主に花崗岩盤の下数十メートルの深さに建設されている。開戦後、72時間内に韓国軍のミサイル戦力を総動員してこのような標的を最大限除去してこそ戦争の勝機をつかむことができるというのが軍の考えだ。

 

軍関係者は、「弾頭の重量が1トンになってこそ、地下15~20メートルに隠れている標的を破壊することができる」とし、「ミサイル・ガイドラインさえ改正されれば、弾頭の重量を増やすことは技術的に何の問題もない」と強調した。