軍当局によると、沖縄県の嘉手納基地所属の4機のF-22Aが17日、韓国空軍戦闘機の援護を受け、烏山(オサン)基地に到着する予定だ。軍関係者は、「F-22Aの韓半島配備は核実験と長距離ミサイル発射後、北朝鮮の追加挑発に対する強力な警告メッセージだ」と強調した。
F-22Aは、最高速力が音速の2.5倍で、嘉手納基地から出撃すれば平壌(ピョンヤン)まで1時間内に到着できる。レーダー反射面積が虫の大きさで、相手はレーダーを見るだけでは探知が不可能だ。F-22Aが接近してミサイルを撃っても、敵機は術なくやられるほかない。
また、現存の戦闘機の中で唯一「スーパー・クルージング」(再燃焼が必要のない超音速巡航)が可能だ。先端航法電子戦の装備で最大250キロ離れた敵の位置と情報を把握し、精密に爆撃ができる。有事の際、北朝鮮地域に深く侵入し、核やミサイル基地、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の特閣(別荘)など重要指揮所を攻撃できるということだ。
軍関係者は、「米国は3、4月に実施されるキーリゾルブやトクスリ演習など韓米合同軍事演習にB-2ステルス爆撃機と原子力空母も参加させる方針だ」と述べた。B-2爆撃機は16機の核搭載巡航ミサイルを載せている。原子力空母やイージス艦、駆逐艦など約10隻で構成された空母打撃群は普通の国家の軍事力を凌駕する。米国が保有するすべての対北朝鮮抑止戦力を動員して北朝鮮の核挑発の意志をくじく考えだ。
特に、米国は今回の韓米軍事演習で、北朝鮮の全面挑発時に米軍の増員戦力を迅速に展開する演習を重点的に実施する方針だ。開戦初期、米本土やグアム、日本など世界各地に散った米軍戦力をどれほど迅速に投入できるかが戦争の勝敗を分けるためだ。今回の演習に参加する米軍兵力も最大規模だ。昨年のキーリゾルブには米軍8600人が参加した。今回の演習に参加する米軍の規模は6000人がさらに増えるという。