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現代自動車、現代製鉄株式の売却で循環出資問題を解消

現代自動車、現代製鉄株式の売却で循環出資問題を解消

Posted February. 06, 2016 07:18,   

Updated February. 06, 2016 07:29

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現代(ヒョンデ)自動車グループは、昨年7月現代製鉄と現代ハイスコを合併する過程で取得した現代製鉄の株式数880万株(持株比率6.61%)を、NH投資証券に売却することにした。今回の売却は、合併の課程で循環出資の構造が強化されたため、該当する株式を処分しなければならないという公正取引委員会(公取委)の昨年末の指摘を受けての措置だ。

現代製鉄は5日、現代自動車は現代製鉄の株式574万株を、起亜(キア)自動車は306万株をNH投資証券に売却したと公開した。売買代金は同日の現代製鉄の終値5万400ウォンを適用し、計4439億ウォンに上る。同日の売却を通じて、現代自動車の持株比率は11.2%から6.9%に、起亜自動車は19.6%から17.3%に下落し、合併による循環出資問題が解消された。

今回の売買契約は、金融派生商品「トータル・リターン・スワップ(TRS)」方式で行われた。TRSは、買い手(NH投資証券)に株式に対する議決権や配当権など、当該資産から発生する全ての権利を与え、後日に株式価格の変動による利益・損失を契約者同士で清算する構造だ。買い手は契約の代価として、売り手(現代自動車)から約定利息を受け取ることになる。

現代自動車グループの関係者は、「現代製鉄への追加出資分が処分の対象になるという公取委の判断を受けて当該株式を売却した」とし、「ブロックトレード(市場外で行われる大量売買)にせずTRS方式を選んだのは、大量の株式を短期間で売却する際に発生しかねない市場の衝撃を最小限に抑え、現代製鉄株主の利益を保護するためだ」と説明した。

韓国の公正取引法は資産規模5兆ウォン以上の「相互出資制限企業グループ」の既存循環出資については認めているものの、新たに追加される循環出資は許可していない。現代自動車と起亜自動車は昨年末まで循環出資問題を解消しなければならなかった。しかし、公取委が期限の5日前にこれを通知したため、現代自動車グループは猶予期間の延長を要請した状態だ。

公取委は、同グループが適時に循環出資問題を解決できなかったことに対する制裁手続きを、予定通り進めると明らかにした。公取委の関係者は「課徴金を課するか、是正命令を出すか、それとも警告に止めるかについては、委員会が決定する予定だ」と述べた。



신수정기자 crystal@donga.com · 세종=손영일기자 scud2007@donga.com