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韓民求国防長官「北朝鮮ミサイルをリアルタイムで把握せよ」

韓民求国防長官「北朝鮮ミサイルをリアルタイムで把握せよ」

Posted February. 06, 2016 07:18,   

Updated February. 06, 2016 07:30

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韓民求(ハン・ミング)国防部長官は5日、北朝鮮の長距離ミサイル発射警告を受け、韓国軍が能動的に対応しなければならないと各軍指揮官に指示した。

韓長官は同日、ソウル龍山区(ヨンサンク)の国防部庁舎で危機状況評価会議を開き、北朝鮮が核実験に続き長距離ミサイルの発射まで予告したことを受け、すべての将兵が精神的・物理的態勢を維持しなければならないとし、このように述べた。

韓長官は、「北朝鮮の長距離ミサイル発射の兆候と発射状況をリアルタイムで把握する体制を整えなければならない」とし、「監視の空白を最小化するために韓米両国の偵察監視戦力を効果的に運用する」と述べた。また、北朝鮮が予告期間(8~25日)でない日を選んでミサイルを奇襲発射する可能性にも備えなければならないと強調した。

国防部のムン・サンギュン報道官は、「北朝鮮が予告した(発射)時期が近づき、発射準備が進んでいる可能性を念頭に置き、追跡・監視している」と述べた。しかし、北朝鮮が平安北道(ピョンアンプクト)の東倉里(トンチャンリ)発射場のあちこちに大型の遮蔽幕を張り、偵察衛星で推進体の組み立てや発射台装着のような具体的な動きを把握するのが難しいという。

韓国と米国、日本の国防当局は同日、次長級テレビ会議を開き、北朝鮮の長距離ミサイルに対する共同対策について話し合った。韓国からはパク・チョルグン国防部国際政策次長が出席した。この会議で、日米韓3国は2014年末に締結された北朝鮮の核とミサイル計画についての機密情報を共有する覚書により、北朝鮮が長距離ミサイルを発射した場合、飛行軌道や推進体の落下地点など関連情報を迅速に共有することを確認した。

一方、陸軍は、北朝鮮に警告する意味で最近実施した次世代多連装ロケット砲「チョンム」の実射撃訓練を初めて公開した。「チョンム」は最大射程距離が80キロメートルで、既存の多連装ロケット砲「九龍(クリョン)」(36キロメートル)よりも2倍以上長く、ターゲットとの誤差が15メートル以内で攻撃が可能だ。また、300個の子弾型分散弾を発射し、一発でサッカー場の3倍の面積を破壊できる。

「チョンム」は昨年8月から軍事境界線(MDL)付近の前方部隊に配備され、北朝鮮の長射程砲を無力化する任務を遂行している。今年中に白翎島(ペクリョンド)や延坪島(ヨンピョンド)など北西島嶼にも配備される予定だ。



윤상호군사전문기자 ユン・サンホ軍事専門記者 ysh1005@donga.com