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北朝鮮、中露に核ラインを派遣...「制裁戦線」を崩す外交折衝戦

北朝鮮、中露に核ラインを派遣...「制裁戦線」を崩す外交折衝戦

Posted January. 30, 2016 07:59,   

Updated January. 30, 2016 08:46

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4度目の核実験の強行に続き、長距離ミサイル発射を準備している北朝鮮が、中国とロシアに相次いで「北朝鮮核の外交通」を派遣する外交折衝戦に突入した。

強力な対北朝鮮制裁に反対するロシアと中国を通じて、国際社会の対北朝鮮制裁戦線を瓦解させる努力とみえる。北朝鮮が、早ければ旧正月(2月8日)の前にも長距離ミサイルの発射を強行すると見る韓国政府は、北朝鮮の外交の動きを注目している。

北朝鮮の6者協議次席代表であるチェ・ソンヒ外務省米州局副局長は28日、中国・北京を訪れた。同日午前、チェ局長が北京の首都国際空港から中国入りする姿が目撃されている。チェ局長は、金桂寛(キム・ゲグァン)第1外務次官、6者協議首席代表の李容浩(リヨンホ)外務次官につながる北朝鮮核問題担当ラインだ。同日、北朝鮮の長距離ミサイル発射準備の兆候がメディアに大々的に報じられ、中国外務省は、北朝鮮に自制するよう警告メッセージを送った。

 

北朝鮮は、チェ局長の訪中について取り上げなかったが、朴明国(パク・ミョングク)外務次官のロシア訪問については公式に報道した。北朝鮮官営メディアの朝鮮中央通信は29日、朴外務次官を団長とする外務省代表団がロシアに発ったと伝えた。朴外務次官は、1990年代に韓半島平和体制構築を話し合う4者協議、2000年代には6者協議に参加し、趙明禄(チョ・ミョンロク)特使の訪米の際にも同行した。

政府当局者は、「北朝鮮が、対北朝鮮制裁の局面で友軍を確保するために、中国やロシアに対する外交折衝戦に出たとみえる」とし、「核実験は米国の北朝鮮に対する敵対政策のためだとして正当性を強調し、制裁に参加しないよう主張する考えだ」と指摘した。北朝鮮が、長距離ミサイルの発射計画を中国とロシアに伝え、「弾道ミサイルではなく平和的な宇宙開発のための衛星発射」と主張する可能性もある。



윤완준기자 ユン・ワンジュン記者 zeitung@donga.com