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「軍事強国宣言」を急ぐ金正恩氏…5月党大会前に「祝砲」

「軍事強国宣言」を急ぐ金正恩氏…5月党大会前に「祝砲」

Posted January. 29, 2016 07:13,   

Updated January. 29, 2016 07:30

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「長距離ロケットを発射し、5月の第7回党大会で軍事・経済強国を宣言する可能性が高い」

北朝鮮が、国際社会の制裁にもかかわらず、内部の日程に合わせて「核武力の完成」に向かって全力疾走している。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の「マイウェイ」だ。北朝鮮は、4度目の核実験後、北朝鮮に向けた拡声器放送の再開やB-52出撃などの韓米の圧迫カードに、追加挑発を自制する「ロー・キー」(low key)対応をした。これに対して、国際社会の制裁を避けるための状況管理に出たという分析もある。しかし、これは長距離弾道ミサイルの発射という大型挑発のための準備であることが明らかになった。

政府関係者は28日、「長距離ロケット発射の準備がほぼ完了したとみえる」と話した。北朝鮮はすでに2013年の3度目の核実験当時、「小型化、軽量化された原子爆弾に成功した」と発表した。今回、長距離ロケットの発射まで成功すれば、核弾頭を搭載したミサイルの実戦配備に近づくと専門家たちは分析する。国家安保戦略研究院のチョ・ソンリョル研究員は、「北朝鮮は米本土を攻撃できる核ミサイル開発が目標だ」とし、「36年ぶりの党大会が開かれる5月の前に祝砲を鳴らせるよう急ぐだろう」と話した。

匿名を求めた北朝鮮事情に詳しい消息筋は、「北朝鮮内部の関係者が、『昨年10月の労働党創建記念日の頃、北朝鮮が長距離ロケット発射を中止したのは、中国を意識したからではなく、技術的欠陥のためだ』と話した」と伝えた。北朝鮮は、米本土まで攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を誇示するために、2012年12月に発射した銀河3号よりも大きな長距離ロケットを打ち上げようと準備してきた。それには精巧な均衡制御装置が必要だが、この制御装置に技術的欠陥が生じたということだ。金第1書記は、今年の新年の辞で、「自強力第一主義」を掲げ、国際社会の制裁に備えてきた。労働新聞は24日、「帝国主義者らの制裁封鎖策動は日増しに悪辣になっている」とし、「このような条件で、人民の食糧問題を我々の力で解決しなければならない」と報じるなど、連日「自強力」を強調している。

これに対して、「非核化」を目標にした対北朝鮮政策を修正する必要があるという声も出ている。千英宇(チョン・ヨンウ)前大統領外交安保首席は、「北朝鮮が核を放棄しないことが明らかな状況で、北朝鮮政権の存続を終わらせることも考慮しなければならない」と述べた。



우경임기자 woohaha@donga.com · 윤완준기자 ウ・ギョンイム記者 ユン・ワンジュン記者 zeitung@donga.com