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アンコール・ワットの北朝鮮博物館、「10年間運営した後はカンボジアに寄贈」

アンコール・ワットの北朝鮮博物館、「10年間運営した後はカンボジアに寄贈」

Posted January. 27, 2016 07:10,   

Updated January. 27, 2016 07:20

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北朝鮮一の芸術家団体「万寿台創作社」が、カンボジアのアンコール・ワット遺跡群の付近に1000万ドル以上を投資して昨年12月オープンしたパノラマ博物館は、寄贈という異例の運営方式を採用している。ニューヨークタイムズ紙が25日伝えた。

北朝鮮は海外制作の場合、普通は作品代を受け取っているが、今回は10年間運営して投資金を回収した後、カンボジア政府に段階的に運営権を渡すという。博物館の運営収入に対する北朝鮮の期待が高いことを裏付けている。

実際北朝鮮は63人の芸術家を派遣して4か月間、バスケットコート4つを合わせた大きさ(長さ120メートル・高さ12.5メートル)の超大型パノラマ絵を完成した。北朝鮮にもここまで大きい絵画はない。クメール文化の全盛期を表すパノラマ絵には、何と4万5000人が登場する。登場する人物はカンボジア人ではなく韓国人に似ているが、特に女性の場合は韓国の美人のような顔をしている。

北朝鮮は2011年博物館建設工事に着工し、それから3年後の2014年に竣工した。しかし正式開館するまで、博物館の運営権を巡ってカンボジア政府と1年以上争った。北朝鮮はアンコール・ワットのチケットブースを博物館の隣に移し、アンコール・ワットの入場料20ドルに博物館の入場料5ドルを加えてほしいと要求したが、カンボジア当局は断った。

結局北朝鮮は博物館の入場料を別途徴収し、北朝鮮の美術作品を多く販売して収益を上げる方向に転換した。入場料は外国人15ドル、カンボジア人8ドルだ。カンボジアの物価からすれば、非常に高値となっている。外貨稼ぎに血眼になっている北朝鮮の野心的な寄付海外投資プロジェクトが果たして成功できるかどうか、関心が集まっている。



주성하기자 チュ・ソンハ記者 zsh75@donga.com