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「ヒジャビスタ」が世界ファッション界を虜にする

「ヒジャビスタ」が世界ファッション界を虜にする

Posted December. 18, 2015 07:25,   

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ムスリム女性のスカーフと言われているヒジャブが、世界的にファッション商品として浮上している。

英BBCは16日、ヒジャブファッション市場規模は2014年に2300億ドル(約271兆5000億ウォン)に成長し、2020年は3270億ドルに達するだろうと紹介した。ヒジャブ・ファッショニスタを意味する「ヒジャビスタ」という言葉まで登場している。

最高のヒジャビスタは、今年で26歳となったマレーシア女優のニロパ・ノールだ。ニロパは140万人のツイッターフォロワーや230万人のフェイスブックの友人を従えるスターであり、彼女が着用してマスコミに公開したヒジャブは、飛ぶように売れている。昨年は自分で、「ナエロパルヒジャブ」というファッションブランドを立ち上げたが、1個当たり100リンギット(約2万7000ウォン)を超えない製品が、1年間で計5000万リンギット(約136億ウォン)以上の売り上げを記録した。マレーシアの売り場だけでも700か所あり、シンガポールやブルネイ、英国、豪州、オランダ、米国にまで広げている。

インドネシアファッションデザイナーのディアン・ペランギ(25)も同様に、欠かせない「ヒジャビスタ」だ。パリでファッションを勉強した氏は、250万人のインスタグラムのフォロワーを従えている。英ファッション誌「ビジネスオブファッション」が、今年の世界ファッション業界の影響力ある人物500人に選んだほどだ。

今年9月は、グローバル衣類ブランドH&M広告に、ヒジャブを付けたムスリムモデルが登場して話題となった。パキスタン人の母親とモロッコ人の父親の間で生まれた英モデルのマライア・イドリシ(23)が、サングラスやヒジャブを着用して登場し、欧米ファッションでは初のヒジャブモデルとして注目を集めた。昨年、DKNYがラマダンコレクションを披露したのに続き、今年はトミー・ヒルフィガーやマンゴ、ユニクロが次々とムスリム女性衣類を披露して、ヒジャブファッションブームに加わっている。

ムスリム女性の衣装は、大きくヒジャブ、ニカブ、ブルカ、チャードルに分けられる。ヒジャブが頭や耳、首までを隠すスカーフなら、ニカブは、目を除く顔まで隠すベールに近い。ブルカは、頭から足元までを隠さなければならず、目の部分も網で隠す最も保守的な衣装だ。チャードルは、主にイラン人女性たちが着用する黒いマントであり、韓国のスゲチマ(昔、女性たちが外出時に頭にかぶったスカート)のように、頭から足元までを隠すが、顔は公開できる。