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「男子フィギュアの歴史を塗り替える」 羽生結弦、GPファイナルで330点突破

「男子フィギュアの歴史を塗り替える」 羽生結弦、GPファイナルで330点突破

Posted December. 14, 2015 07:18,   

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2歳の時から喘息を患った。それから約20年が経った今も吸入器を持ち歩いている。冷たい空気に直接当たってはいけないため、マスクの携帯も常に心掛けている。氷の上で生きなければならないフィギュアスケート選手としては最悪の条件だ。

お姉さんと一緒に4歳の時から通っていたアイスリンクはとっくに閉場してしまったため、故郷である日本宮木県仙台市にある他のリンクへ練習場所を移した。しかしそのリンクさえも、2011年の東日本大震災により、床が割れてしまった。震災で自宅も失った。

止むを得ない状況だった。羽生結弦(21、写真)は日本全国で開かれるアイスショーに出て、生計を立てるしかなかった。天祐だったのだろうか。2011〜2012シーズン、羽生は世界フィギュアスケート選手権で、生まれて初めての(銅)メダルを獲得した。このシーズンが終わった後は、震災により閉場したアイスリンクでアイスショーを開き、メダル獲得を自ら祝った。

それから3つのシーズンが過ぎた。もはや羽生のライバルは、自分だけだ。羽生はフィギュアスケート史上初めて、総点300点の時代を開いた。

羽生の飛躍はまだ進んでいる。13日スペイン・バルセロナで開かれた国際スケート連盟(ISU)2015〜2016グランプリファイナルの男子シングルスケーティング(フリー)で219.48点を獲得し、優勝を果たした。前日のショートプログラムで110.95点を獲得した羽生は、総点330.34点を記録した。総点はもちろん、フリーとショートいずれも歴代最高記録だ。これで、大会4連覇を達成した羽生は、「ロシアのレジェンド」エフゲニー・プルシェンコ(33)に続き、この大会で4回の優勝を果たした二番目の選手となった。

一方、浅田真央(25)は、シーズン最高ランキング6位まで参加するこの大会で、女子最下位に止まった。



kini@donga.com