Go to contents

23年ぶりに…名前を除いてすべてを取り換えるフィラ

23年ぶりに…名前を除いてすべてを取り換えるフィラ

Posted October. 30, 2015 07:14,   

한국어

「40代中心の顧客層のため、ブランドの老朽化やイメージの停滞が深刻だ。デザインや製品ラインの改善で、グローバルブランドとしての名声を取り戻していきたい」(フィラコリアの鄭求昊副社長)

スポーツブランド・フィラが国内発売開始から23年ぶりに、初のブランドリニューアルに取り掛かっている。29日、フィラコリアは、ソウル江西区陽川路(カンソグ・ヤンチョンロ)のハンイル物流センターで、ブランドリニューアルを巡る説明会を開き、来年初秋の新商品を公開した。この席には、フィラコリアがブランド改善作業のため、4月6月にそれぞれ第一(チェイル)毛織(現、三星物産のファッション部門)から迎え入れた金進勉(キム・ジンミョン)社長と鄭求昊(チョン・グホ)副社長(クリエイティブディレクター兼職)が出席した。

フィラコリアは2020年まで、国内事業部門の売り上げを8000億ウォンに引き上げ、かつての名声を取り戻したいという抱負を明らかにした。ナイキやアディダスに次いで、国内3位のスポーツファッションブランドへと跳躍するという目標だ。初心に戻るために、ブランドのアイデンティティをスポーツ活動に絞った「スタイリッシュパフォーマンス」に定義づけ、これと関連のない商品ラインは果敢に切り捨てた。また、従来のブランドラインの再編と共に、ロゴや売り場の内装も変えた。散発的に運営してきたこれまでの製品群を、「トラックパフォーマンス」(一般トラックスポーツ向け)、「フィットネスパフォーマンス」(屋内スポーツ向け)、「ハイブリッドパフォーマンス」(専門家向け)の3つにまとめ、プレミアムライン「フィラオリジナレ」を新たに披露する。

フィラが、立ち直りのために全力を傾けているのは、ニューバランスやデサントなどの新規ブランドに押されて、年々立つ瀬が無くなっているからだ。1911年にイタリアで創立されたフィラは、2007年、尹潤洙(ユン・ユンス)フィラコリア会長が経営権を買収して韓国企業になったが、2000年代前半、バスケットボール靴を最後に、これと言ったヒット商品を出せず、徐々に市場での影響力が薄れ始めている。フィラコリアの国内売り上げは、2012年の4339億ウォンから、2013年は4152億ウォン、2014年は3975億ウォンへと下がっている。営業利益も同様に2012年の327億ウォンから、昨年は119億ウォンへと半分に減らされた。最近は、後発走者として参入したアウトドア事業からも完全に撤廃した。

金社長は、「流行に敏感な市場の特性上、全てのファッションブランドが常に勝利するわけではない」と言い、「グッチなどの有名ブランドも浮き沈みがあるように、経営革新をもってフィラを再び跳躍させていきたい」と語った。