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シリア派兵イラン軍司令官、IS攻撃で死亡

シリア派兵イラン軍司令官、IS攻撃で死亡

Posted October. 12, 2015 10:37,   

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イランが誇る特殊部隊のナンバー2が、シリアでスンニ派武装組織「イスラム国(IS)」から攻撃を受け、戦死した。イラン革命守備隊は9日、ホセイン・ハメダニ准将(64、写真)が前日夜、シリア北西部のアレッポ郊外で、諮問役を遂行していたところ、ISから攻撃を受け死亡したと発表した。ハメダニ准将は、イラン最精鋭革命守備隊傘下海外派遣特殊部隊・ゴドス(イラン語とアラブとでエルサレム)の副司令官であり、シリア派兵イラン軍司令官だった。

准将は星一つだが、イラン軍最高位職が少将であることを考慮すれば、中将級に該当する。さらに、ゴドスは、イラン最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイの直属部隊であり、イランの海外軍事活動を専従する秘密部隊だ。米国で言えば、ホワイトハウス直属で、軍事作戦を実施するネイビーシールズ6チーム(デブグル)とデルタフォースに当たる。

ゴドスの司令官は、西側メディアには「影の司令官」、「ダークナイト」という異名でより有名なカーゼム・ソレイマーニー少将(58)だ。ソレイマーニー少将は20年以上も、アフガニスタンやクルド、イラク、シリア、レバノン、イエメンを行き来しながら、イスラムシーア派勢力への軍事支援を一手に引き受けてきた。昨年は、ISが占領したイラク北部の要衝地ティクリート奪還戦に投入されたイラン軍の司令官を務め、ベールに包まれていた姿を公開して話題になったこともある。

ハメダニ准将は、ソレイマーニーに代わって、シリアに派兵されたゴドスを率いてきた。彼の戦死で国際社会の公敵となったシリア・アルアサド政権の背景に、ロシアとイランとの軍事的提携があることが、さらに明確になった。ロシアのシリア内戦への参戦は、ソレイマーニーが直接モスクワを訪れ、ロシアのウラジミール・プーチン大統領を説得した結果だという見方を裏付けている。米国が手をこまねいている間、中東で、ロシア・イラン・シリアの軍事連合が結成されたのだ。また、シリア内戦状況がさらに混戦に突入していることも示している。ハメダニ准将が戦死したシリア第2の都市アレッポは、政府軍と反軍が分割占領している中、ISが外郭を占領した状態だった。しかし最近、ロシア軍の支援を受けた政府軍の攻勢を受け、シリア反軍が委縮している隙を狙って、ISが攻勢を強化すると、政府軍が虚を突かれて、ハメダニまで戦死したのだ。