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[オピニオン]2人の春樹の無限謝罪論

Posted April. 18, 2015 07:20,   

Updated January. 01, 1970 09:00

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「もし、硬くて高い壁と、そこに叩きつけられている卵があったなら、私は常に卵の側に立つ」。日本の小説家、村上春樹は2009年、イスラエル最高の文学賞であるエルサレム賞の受賞演説で、イスラエルとパレスチナを「壁」と「卵」にたとえた。彼は、エルサレムに来て賞を受けながら、言うべき事を言うことは止めなかった。イスラエル軍のガザ侵攻に対して、「1000人以上の人が封鎖されたガザ市で命を落としています。その多くは非武装の市民−老人や子供たちです」と非難した。

◆村上春樹が、今回は安倍政府に直撃弾を投げた。「相手国が『すっきりしたわけじゃないけれど、それだけ謝ってくれたから、わかりました、もういいでしょう』と言うまで謝るしかないんじゃないかな」。17日、東京新聞とのインタビューでの言葉だ。村上春樹は、「歴史認識の問題はすごく大事なことで、ちゃんと謝ることが大切だと僕は思う」とし「謝ることは恥ずかしいことではありません」と付け加えた。今年8月に予定された「戦後70年談話」に対する手厳しい助言だ。

◆「日本政府は慰安婦被害者に対して謝罪と贖罪をし続けなければならない」。最近、もう一人の春樹が「無限謝罪」について言及した。旧日本軍慰安婦問題の解決に向けて活動してきた和田春樹東京大学名誉教授だ。行動派知識人として知られる村上春樹教授は、訪韓インタビューで、「もういい、納得した、と言える人は当事者しかいない」と強調した。今月29日の安倍晋三首相の米上下両院合同会議には、慰安婦問題解決の具体的な内容が必ず含まれなければならない。

◆安倍首相は、22日からインドネシアで開かれるバンドン会議60周年記念首脳会議の演説で、第2次世界大戦への反省は表明するものの謝罪については言及しないという。日本政府は時間が自分たちの味方だと考えているようだ。歳月が流れ、「あの時あの事件」を証言できる世代が皆いなくなれば、必然的に忘却が勝利すると考えるのだろうか。恥ずべき記憶を意図的に歪めて削除する「忘却の病」を心配する2人の春樹、その良心の声を安倍政府は心に刻まなければならない。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com



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