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[オピニオン]米大使が再び読む「二つのコリア」

[オピニオン]米大使が再び読む「二つのコリア」

Posted March. 10, 2015 07:12,   

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ブルース・カミングスの著書『朝鮮戦争の起源』(1986年)は、反共主義に偏った従来の研究から脱し、韓国戦争の構造的起源に踏み込んだと、学界から評価を受けた。カミングスは、植民地と冷戦、階級対立を分析し、米国と韓国が北朝鮮の韓国侵略を誘導したという「南侵誘導説」を説き、国内で広範囲に「修正主義」史観の影響を与えた。しかし、ロシアの文書保管所で発見された旧ソ連の機密文書から北朝鮮の「南侵」の事実が確認され、カミングスの理論的基盤は崩れた。

◆盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府で外交通商部長官を務めた尹永寛(ユン・ヨングァン)ソウル大学教授は、『朝鮮戦争の起源』を外国人が韓国人よりも韓国の問題について情熱を持って膨大な資料を消化・整理した本として評価する。尹氏が評価するもう一冊が、ワシントンポスト紙の元記者、ドン・オーバードーファー米ジョンズ・ホプキンス大学教授が書いた『二つのコリア(The Two Koreas)』だ。光復(解放)後、韓国と北朝鮮の歴史だけでなく、両国の対立と緊張に世界の列強がどのように作用したかを分析した同書は、客観的な視点で書いた韓半島政治外交史の必読書だ。

◆米国の名門、プリンストン大学を卒業したオーバードーファー氏は、韓国戦争中、砲兵中尉として韓国に足を踏み入れた。本の序文には、戦争中に釜山(プサン)で、みすぼらしい格好の子どもたちが憲兵の目を盗んで米軍兵士にもの乞いをする姿が出てくる。オーバードーファー氏は、ジャーナリストとして観察と研究に基づき、ベトナム戦争や米ソの冷戦外交に関する著述も残した。

◆リッパート駐韓米大使が、襲撃事件後、入院していたソウル延世(ヨンセ)大学セブランス病院で「二つのコリア」を読みふけっている。リッパート大使は、以前も同書を読んだことがあるが、再び韓半島の歴史、今日韓国で起こっていることを振り返るために読んでいると、広報官は説明した。リッパート大使は、ソウルの中心で金基宗(キム・ギジョン)容疑者にナイフで切りつけられたことで、コリアをもっと知らなければならないと考えたことだろう。大韓民国に生まれて暮らしている私たちは、果たして「二つのコリア」をどれだけ分かっているだろうか。

朴成遠(パク・ソンウォン)論説委 swpark@donga.com



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