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崔竜海氏が政治局常務委員に復帰、北朝鮮の権力序列に変化か

崔竜海氏が政治局常務委員に復帰、北朝鮮の権力序列に変化か

Posted October. 30, 2014 03:31,   

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朝鮮労働党の崔竜海(チェ・リョンヘ)書記が政治局常務委員に復帰したことが29日、確認された。

北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、平壌(ピョンヤン)「5月1日競技場」竣工式を伝え、崔氏を「朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会の委員であり、党中央委員会の書記である国家体育指導委員会委員長」と紹介した。また、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の現地指導を伝え、崔氏を朝鮮人民軍の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長よりも先に紹介した。崔氏の権力序列が黄氏より格上げされた可能性がある。

朝鮮中央通信は26日にも、金第1書記の平壌育児院・愛育院の現地指導を伝え、崔氏を金己男(キム・ギナム)党書記より先に紹介した。宣伝扇動担当の金氏は、党書記の中で公式メディアが最も先に紹介していた人物だ。

世宗(セジョン)研究所のチョン・ソンジャン首席研究員は、「崔氏のように、党中央委員会書記として政治局常務委員の地位に就くケースは、過去、金正日(キム・ジョンイル)総書記が1980年の第6回党大会の時、党中央委員会組織書記として政治局常務委員の座に就いたのを除いて前例がない」と指摘した。それだけ、崔氏に対する金第1書記の信任が厚いということだ。

パルチザン第1世代の崔賢(チェ・ヒョン)元人民武力部長の息子である崔氏は、今年4月、朝鮮人民軍総政治局長を健康上の理由で解任された後、党内の地位も政治局常務委員から政治局委員に下がった。左遷説、監禁説などが流れたが、金第1書記が40日間ぶりに再び姿を見せた後、最側近に浮上している。

チョン研究員は、「崔氏が勤労団体担当書記の資格で政治局常務委員の座に就いた可能性は小さい」とし、「(金第1書記の伯母)金敬姫(キム・ギョンヒ)氏の政治引退後、空席になった党中央委員会組織書記に新たに任命された可能性がある」と指摘した。