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「元々はソウルフード?」 米フライドチキンの由来

「元々はソウルフード?」 米フライドチキンの由来

Posted June. 04, 2014 03:28,   

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フライドチキン(鳥の揚げ物)は、ドラマ「星から来たあなた」の人気を受け、中国大陸を総なめする「チキンビル」ブームの中心となっている。しかし、このフライドチキンが、米南部の農場地帯で働いた黒人奴隷の悲しみが盛り込まれた「ソウルフード(soul food)」だったことを知っている人は多くない。

元来、正統な米南部流の鶏肉料理法は、鳥をオーブンに焼く「ローストチキン」だった。白人農場主らは、オーブンで焼く前に、肉の多い鳥の胴体や足を除く羽や足、首は捨てた。肉があまりなく、皮を剥いて食べるのも難しかったためだ。黒人奴隷らが、これを宿にもってきたが、オーブンが無い場合がほとんどで、ローストチキンを作ることができなかった。オーブンがあったとしても、焼く調理法は、時間がかかりすぎる上、これらの部位は、焼けば肉汁がなくなり、手にできるものがあまり無かった。

その代案が、油であげることだった。羽や首などの安価に部位も、油であげれば、雑な匂いが減る上、柔らかい骨ごと食べることができるというメリットがあった。揚げ物は、高カロリーの食べ物であり、つらい肉体労働に苦しむ黒人奴隷には、よい栄養供給源となった。当時、白人の揚げ物調理法は、油で炒めることに似ている欧州流の揚げ方だった。一方、米南部は、養豚業が発達し、「ラード」と呼ばれる豚の油が豊富で、最初から油に入れてあげる「ディープフライング(deep frying)」が可能だった。

この調理法が普及し、鳥の揚げ物は、白人農場主の食卓に上り始めた。米南部のケンタッキー州で、鳥の揚げ物を売っていたカーネル・サンダーズ(1890〜1980)は、1952年、ユタ州ソルトレークシティに渡り、「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」という店を出した。これを母体にしたフランチャイズ店舗が、全米を超えて、世界80数ヶ国へと広まり、黒人奴隷の「ソウルフード」は、世界人の好物となった。(上原義弘の「被差別の食卓」より)