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「永遠不滅の道」アジア道教版画の世界

Posted May. 21, 2014 07:57,   

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昨年12月の国立中央博物館「韓国の道教文化」展に続き、江原道原州市(カンウォンド・ウォンジュシ)にある雉岳山(チアクサン)明珠寺(ミョンジュサ)の古版画博物館が23日から特別展「アジア道教版画の世界」を開催するなど、道教遺物展が相次いで開かれる。仏を祀る寺社の付設博物館が道教に関心を持つことになった理由は何か。

道教が栄えた時代を見ればだいたい答えの検討がつく。ハン・ソンハク館長は、「王朝の交代期のように暮らしが苦しかった時に、道教は民衆に現世の希望を示す役割をした」と説明する。今回の展示で紹介された東アジア版画約100点も、民間信仰と結びつき、苦しい暮らしを打開したい低所得層の欲望が投影されている。

特に注目する作品は中国明の「寿星老人図」だ。無病長寿を祈願する意味が込められたこの加彩版画(木版の下絵を筆で彩った版画)は、「隆慶(明の穆宗が使用した元号)壬申年」(1572年)という制作年代が記されている。博物館が昨年、欧州から入手したもので、これほどの大型版画(148×74)は中国にもほとんど残っていない。

中国の作品が多いが、そのほかの国の作品も印象的だ。声を出して読むと悪鬼を追い払い、病気も良くなるという玉枢経(江原道有形文化財第154号)は、1570年(宣祖3年)、全羅南道(チョンラナムド)の無等山(ムドゥンサン)にある安心寺(アンシムサ)が刊行した木版本だ。具体的な法文だけでなく、様々な神仙の詳細な描写があり、民間道教研究に重要な史料となる。日本の七福神版画は、中国の道教を独自に解釈し、7人の幸運の神を祀る土着思想が盛り込まれていて興味深い。10月12日まで。3000〜5000ウォン。ホームページ(www.gopanhwa.or.kr)参照。033−761−7885