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国防科学研究所、ハッキングされたこを10日以上隠ぺい

国防科学研究所、ハッキングされたこを10日以上隠ぺい

Posted April. 11, 2014 03:49,   

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軍当局が、国防科学研究所(ADD) への電子メールを使ってのハッキングがあったことをつかみ、本格的な調査に乗り出した。先月24日から31日かけて、ADDに向け大量に送られてきた電子メールのネット上のアドレス(IP)のうち、一部が、昨年、北朝鮮による「3.20サイバーテロ」時に使われたことが分かり、共産主義関連容疑についても捜査を行う予定だ。

軍当局は10日、ハッキングによって機密文書が流出されたという東亜(トンア)日報の単独報道について、「情報流出と電子メールによるハッキングの疑いがあり、国軍機務司令部に別途、サイバー捜査チームを立ち上げ、捜査を行っている」と明らかにした。軍は、北朝鮮のハッキング要員が外部からADD内部に電子メールを送って、悪性プログラムをコンピューター内にこっそり植えつける手口でハッキングした可能性はもちろんのこと、内部者が文書を横取りした可能性についても、調査を行う計画だという。

ハッキングや資料流出の被害を受けたADDは、積極的な真相究明に乗り出すよりは、中途半端な釈明や波紋縮小に追われている様子だ。

ADDは同日、「ADD開発装備の製作向けにADDやメーカーが作成した技術資料などであり、機密文書ではない一般文書だ」と釈明した。しかし、ADD側が、「一般文書」だと明らかにした資料も、韓国軍の先端兵器の技術性能が詳しく記されており、全てしB外部への公開が不可能な文書だ。実際、ADD側に、「憲法機関の国会議員が、該当文書を要請すれば提供できるか」と尋ねたところ、「外部公開は不可能だ」という回答が戻ってきた。

ADDはまた、「流出した資料は9件に過ぎない」と説明したが、東亜日報が入手したADDの流出文書だけでも11件に上っている。ADD側が、流出経路はもとより、正確な流出実態すら把握していないことをうかがわせる下りだ。

特に、ハッキングや資料流出情況を先月24日に初めてつかんだのに、12日後も過ぎてからようやく、それもメディアや国会で問題を提起すると、後になって捜査を依頼したことが分かっている。これを巡り、北朝鮮の無人機浸透のように、公開せず、ぐずぐずした末に、「遅れて対応」しているという批判が持ち上がっている。

軍の内外では、徹底的な捜査と共に、今回の事件をきっかけに、中国のハッカーになりすました北朝鮮のハッキング要員によるサイバーハッキングの試みに対し、徹底的に対応策をまとめるべきだという声が高い。北朝鮮の無人機浸透事件のように、事件が起きてから「後の祭り」のような対応を繰り返すのではなく、先取りして積極的に対策をまとめるべきだという指摘だ。これまで北朝鮮は、軍の重要研究機関といわれているADDへのハッキングを絶えず試みてきた。ADDが06年当時、国会国防委員会委員の宋永仙(ソン・ヨンソン)議員に提出した資料によると、05年10月から06年9月にかけて、ADDのインターネットへの外部ハッキングの試みは、1万件あまりに上っている。

新政治民主連合の金榮珠(キム・ヨンジュ)議員は、「ADDはもとより、政府省庁の責任者らの『セキュリティ不感症』が、今回の事態を増大させた」とし、「国家安保関連の安保網全体への全面的な点検を実施しなければならない」と指摘した。