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「はげ山の北朝鮮に植林しよう」 アジア緑化機構が19日発足へ

「はげ山の北朝鮮に植林しよう」 アジア緑化機構が19日発足へ

Posted March. 19, 2014 03:05,   

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はげ山の北朝鮮山林を蘇らすため、韓国と北朝鮮、中国の3国の民間団体の組織的努力が本格化する。北朝鮮の山林緑化や林農複合経営を進めている「アジア緑化機構」が19日、発足式を開き、その初活動として、「韓半島緑化計画に向けた国際協力対策」をテーマに、国際シンポジウムを開催する。

アジア緑化機構の稼動は、北朝鮮山林緑化事業に直ちに乗り出しても、数十兆ウォンもかかり、時間が経つほどその費用は膨らまざるを得ないだけに、対策作りが急務だという判断によるものだ。北朝鮮山林の荒廃化は、韓国の生態系に直接的に悪影響を与えるだけでなく、統一費用の増加へと続くことになる。また、東アジアの環境問題へと拡大されかねない。

ソウル中区(チュング)の大韓商工会議所の国際会議場で行われるこの発足式は、韓国財団法人・気候変動センターやソウル大学、高麗(コリョ)大学と北朝鮮の平壌(ピョンヤン)科学技術大学、中国の人民大学が共同主催する。そして東亜(トンア)日報と統一部、外交部、農林畜産食品部、山林庁が後援する。東亜日報は昨年4月1日、創刊93周年を迎え、年中企画「準備してこそ一つになる:統一コリアプロジェクト」を開始し、その7大課題(誓い)の一つとして、「グリーン統一から成し遂げよう」を打ち出した。その後、北朝鮮山林緑化の重要性について力説してきた。

18日、東亜日報が入手した山林庁の「北朝鮮山林復元費用」と題した報告書によると、荒廃化した北朝鮮の山林は、全体面積の32%の284万ヘクタール(08年基準)に上る。それの復旧のために、計32兆1172億ウォンがつぎ込まれる見通しだ。

北朝鮮の山林は速いペースで消えており、人口の多い地域ほど、傷みのペースも速いことが分かっている。国立山林科学院が最近、ドイツの商業衛星で撮影した写真を分析した結果、都心の平壌と開城(ケソン)は同期間、兩江道惠山郡(ヤンガンド・へサン)や黃海北道鳳山 (ファンへブクド・ボンサン)などに比べ、荒廃化がより速いペースで進んでいる。これは、都市の住民らが手当たり次第に伐採や開墾などを進めてきたためと、山林科学院は分析している。特に、開墾山地に変わっても、農作物の盗難などで、作物を栽培せず、放置した空き地が多く、荒廃化がさらに深刻化する悪循環が起きていることが分かった。これを受け、北朝鮮の山林緑化は単なる「植林」のレベルを超え、食料や燃料調達、所得対策が並行された総合的形で行われるべきだという声が高い。