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民主党と安氏新党が「新党結成」宣言、地方選挙は2極対決構造に

民主党と安氏新党が「新党結成」宣言、地方選挙は2極対決構造に

Posted March. 03, 2014 07:04,   

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野党民主統合党(民主党)と安哲秀(アン・チョルス)新党が2日、6月4日実施の地方選挙前に、それぞれの党を解散し、統合新党を立党することを決め、政界が大きく揺れ動いている。新しい野党が生れれば、今回の地方選挙が与野党の2極対決構図に急速に再編される見通しだ。

民主党のキム・ハンギル代表と新政治連合立党準備委員会の安哲秀中央運営委員長は2日、国会で記者会見し、「双方は、近いうちに新しい政治政治に向けた新党結成で統合を推進し、これをもとに2017年(大統領選で)政権交代を実現することで一致した」と明らかにした。キム代表と安委員長の記者会見が始まる1時間前、民主党は非公開の最高委員会を開き、新政治連合と新党を結成する案について全会一致で追認した。

両氏は、基礎自治体首長選と議会議員選挙での候補公認放棄を宣言した。統合新党は基礎自治体の首長と議会議員の選挙における政党の候補公認を廃止する、ということでは一致している。だが、安委員長が政党の候補公認を力説していた基礎地方議会比例代表候補も政党公認をしないかについては、答弁を見合わせた。民主党の関係者は、「党を新たに作るので、立党準備団で話し合わなければならないだろう」と話した。

民主党の崔載千(チェ・ジェチョン)戦略広報本部長は、「新党は第三地帯に作る」とし、「月末までには、立党の法的問題を十分クリアできる」と話した。民主党の親盧系(故盧武鉉元大統領系)座長格の文在寅(ムン・ジェイン)議員は「統合に合意し、宣言したことを歓迎する」とコメントした。

新党結成宣言は、キム代表を頂点とする民主党の非盧系と安委員長側が手を組んで主導権を握った格好だ。このため、今後、広域自治体首長選挙の候補公認はもちろんのこと、新党の主導権を巡って、キム・ハンギル−安哲秀連合軍と親盧系との間で内部抗争が起きる可能性がある。

キム代表側の関係者によると、これまで親盧系からけん制されてきたキム代表は先月27日、最側近を文議員に送り「党の結束のために努力してほしい」と要請したが、文議員は具体的な反応を示さなかったという。この関係者は、「キム代表と安委員長が、予告無しに新党結成を宣言した背景には、そうした雰囲気も影響しているようだ」と話した。

セヌリ党の朴大出(パク・デチュル)報道担当は、統合新党結成について「自力更生が不可能な急ごしらえの新米政党と、野党間の組み合わせには何でも投げかける最大野党との野合だ」と非難した。