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「氷を制す者が金を得る」

Posted February. 06, 2014 04:34,   

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「氷質のために…」

スケート種目でよく耳にする選手の失敗の原因の一つだ。「弘法は筆を選ばず」と言われている。しかし、厚さ約3ミリ、長さ約30センチのスケートの両刃に全身の体重を乗せて、時速50キロで滑り、演技をするスケート種目で、氷は競技力に大きく影響する。10年バンクーバー冬季五輪ショートトラック銀メダリストの成始柏(ソン・シベク、27)は、「氷は選手によっても違うが、競技力に最大で70%影響する」と話した。

ソチ冬季五輪の開幕を1日後に控えてスケート種目に氷質適応が話題に浮上した。ショートトラックとフィギュアスケートが開かれるアイスバーグ・スケーティング・パレスは氷が硬いと言われている。韓国の選手が好む氷質だ。

「フィギュア女王」のキム・ヨナ(24)は、「ジャンプの教科書」と呼ばれるほど、他の選手より高く長いジャンプを駆使する。跳躍力を得るため、硬い氷は欠かせない。キム・ヨナは滑りやすい硬い氷でさらに華麗なスケーティング技術を披露する。反面、外国の選手はもろい氷を好む。硬い氷は転倒したときの衝撃が大きく、ジャンプに自信のない選手はもろい氷を利用して、予め氷上で少し回転をした後ジャンプをする。

ショートトラック代表チームにも硬い氷は嬉しい。成始柏は、「外国の選手は硬い氷で転倒するのではないかと恐れる傾向がある。しかし、スケーティング技術が高い韓国選手には硬い氷は好材料だ」と話した。フィギュアスケートとショートトラックの練習場の泰陵(テヌン)スケート場は、選手の要求を受けて室内温度を10度に合わせてある。そうしてこそ氷を硬く維持できる。氷の温度も氷点下6度程度に調整する。

スピードスケートの競技が開かれるアドレル・アリーナの氷も評価が分かれているが、大方硬いであろうと言われている。韓国の選手はスタート時に刃が深く食い込んで推進力が得られ、氷が若干解けて摩擦力が低くなって速度を出しやすいもろい氷を好む。大韓スケート競技連盟のキム・グァンギュ専務理事は、「もろい氷を李相花(イ・サンファ、25)、牟太釩(モ・テボム、25)ら殆どの韓国選手が好むが、硬い氷でも十分練習しただけに、どのような氷でも問題はないだろう」と話した。

五輪とは言え、毎日氷の状態が少しずつ変わるのは仕方ない。カギは適応力が握っている。