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北朝鮮軍の無線交信が半分以下に急減

Posted December. 27, 2013 04:23,   

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北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)元国防委員会副委員長の処刑(12日)後、北朝鮮軍の無線交信が大幅に減少したという。張氏粛清の動きが韓国軍の北朝鮮に対する傍聴によって把握されたことが分かると、北朝鮮軍が傍聴の対象となる無線交信の取締りに乗り出したと見える。

26日、韓国軍筋によると、張氏の粛清が起きた今月初めから、休戦ラインと北西島嶼付近を含む北朝鮮全域で北朝鮮軍の無線交信が急減した。軍消息筋は、現在冬季訓練中の北朝鮮軍の無線交信の回数と交信量が例年の同期間に比べて半分以下に減少したと伝えた。韓国軍の対北朝鮮傍聴部隊が先月末、北朝鮮が張氏の側近である李竜河(リ・リョンハ)行政部第1副部長と張秀吉(チャン・スギル)行政部副部長の公開処刑の事実を一線部隊に伝えている内容を最初に傍受したという。政府当局はこの傍聴を張氏の失脚を裏付ける「有力な兆候」と判断し、3日に国家情報院を通じて国会情報委員会と報道機関に公開した。北朝鮮は8日、張氏の粛清を公式に確認し、4日後に処刑したと発表した。

北朝鮮軍は現在、韓国軍の傍聴を避けるために傍聴が不可能な光ケーブル有線通信網を主に活用しているという。軍関係者は、「韓国軍の対北朝鮮傍聴網にかからないために、北朝鮮軍が無線交信の周波数帯域と暗号体系を変えた可能性も高い」と述べた。実際、これまで北朝鮮軍は、内部の動きが韓国軍の対北朝鮮傍聴網にかかった場合、交信と暗号体系を改編してきた。2011年の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去発表直前、「金正恩(キム・ジョンウン)大将命令1号」が北朝鮮軍一線部隊に下されたことが韓国軍の対北朝鮮傍聴網に捉えられると、交信周波数と暗号体系をすべて変えた。

その後、韓国軍は対北朝鮮傍聴による特殊情報(SI)収集が難しくなったという。軍の別の関係者は、「新しく変わった北朝鮮軍の無線交信体系を把握するには短くて数ヵ月、長くて数年かかる」と話した。軍の一部では、張氏の処刑で韓国軍の北朝鮮に対する監視能力を把握した北朝鮮が「逆情報」を流して「声東撃西」式の対南奇襲挑発に出る可能性にも備えなければならないと指摘されている。